2006-06-24 [長年日記]

_ [Art] 河井寛次郎さんの作に触れる(2)

子供と寛次郎さんの猫の像 ゆうなと寛次郎さんのカップ

3箇月ぶりに、安来の寛次郎さんゆかりの酒屋さんを訪ねました。 写真は、寛次郎さんの猫の像とたわむれる子供と、寛次郎さんのカップでコーヒーを飲むゆうなです。

前回は専務さんがご案内くださったのですが、今回は社長さんご夫妻ともお話することができました。 社長さんは、寛次郎さんの甥にあたる方なのですが、小さい頃からよく寛次郎さんに可愛がってもらったそうで、寛次郎さんや棟方志功さんとの思い出話をいろいろと聞かせてくださいました。

これまでは作品やいろんな人の文章で寛次郎さんの人柄にふれていましたが、社長さんのお話を聞いていると、今まさに目の前に寛次郎さんがいて私たちも可愛がってもらっているかのような気持ちになれました。

晩ごはんはお向かいの居酒屋さんで食べたのですが、そこに「ふるさと安来贈られた河井寛次郎のこころ」という展覧会のカタログが置いてありました。 これは、寛次郎さんが郷里の安来の人たちに贈った作品を集めた展覧会で、カタログに載っている作品を見ていると、若い頃の作品から晩年の作品まで幅広くあり、しかもどの作品も素晴らしいものばかりで、寛次郎さんがいつも郷里を大切にしたんだなぁと感じました。

カタログの序文に「おそらく二度と見ることのできない作品」と書いてありましたが、そんな貴重な作品を見せていただき、そしてそのぬくもりを肌で(しかも唇で!)感じることができて、本当に至福の体験でありました。

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