2012-02-22 [長年日記]

_ [Music] コンセルヴァトワールの発表会 / L'audition au conservatoire

こんな部屋でした

先日の学校開放の日に、掲示板で「入場自由の発表会の一覧」というのを(ゆうなが)見つけたので、せっかくなので子供Hと二人で行ってきました。

受付で場所を詳しく聞こうとしたら、「2階に上がって、ずっと奥に行って…って、先週の土曜に来ていましたよね? ホールの上ですよ」とか言われて、コンセルヴァトワールでまさかの顔パスですよ! 日本にいたころは、人に覚えてもらうために、きのことかへんな髪型にして頑張っていたけれど、こっちだと普通に日本人でいるだけで覚えてもらえるのはお得ですね。

さて今日の発表会は、室内楽のクラスの生徒たちによる演奏で、曲目はシューベルトのアルペジョーネ・ソナタの第一楽章(演奏はヴィオラで)、ショスタコーヴィッチのヴィオラ・ソナタの第一楽章、ラフマニノフのピアノ・トリオ第一番、最後に余興でローラン・ディアンスのTango en skaïでした。

子供Hはもうさすがに静かに音楽を聴くことくらい知っているだろうと油断していたら、アルペジョーネ・ソナタの冒頭のピアノ・ソロが始まって少しすると突然、「知ってる!」と(しかも日本語で)大声で叫んで、もうびっくりするやら恥ずかしいやら。本当にすみません。 アルペジョーネ・ソナタを知っている6歳児というのもややマニアックな気もしますが、こんな感じで私が練習していた曲はだいたい覚えているっぽいので、彼の音楽の幅を広げるためにも、これからもいろんな曲に挑戦しないといけない感じです。

今回聴いた中では、ラフマニノフのピアノ・トリオが圧倒的に素晴らしかった。 この曲を聴くのは初めてだったけれど、ものすごく惹きこまれて聴きいってしまいました。 ピアノが小さめのカワイのグランドピアノで、あまり音が十分に響いてこない楽器で、しかも一部の調律がひどかったのがちょっともったいなかったけれど、ちゃんと技術のある三人が十分に練習を重ねた結果を堪能できました。

そういえば、学校開放の時にも感じたのですが、ここの生徒さんって、男女ともに見ていて綺麗だなーと思う人がやたら多いんですよね。 ここで音楽をやっている人たちは、もともと育ちのいい人も多いのだろうけれど、みんな長年地道な努力をずっと続けて来た人たちばっかりだから、きっとそういうのが表情にも現れて、それぞれの美しさを醸し出しているんだろうなぁ。

同様の発表会が、あとクラリネットのクラスとピアノのクラスの2回あるので、それもぜひ行こうと思っています。


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