2014-01-21 [長年日記]

_ [Music][Conservatoire] コンセルヴァトワールのレッスン 43 / La 43ème leçon au conservatoire

前回のレッスンから一週間、43回目のレッスンです。

子供Hがまず、ヴェーベルンの12音技法で書かれた子供のための小品の楽譜を出したので、先生が12音技法のお話をしてくれました。 こういう作曲の仕方はシェーンベルクが考えたんだよとか、当時は絵画でも「何かを描いた普通の絵」じゃない表現を求めていて、音楽でもそれまでの調性音楽ではない音楽を求めていたんだよ、とかとか。 その上で、「ちょっと変な曲だけれど、綺麗に弾かないとだめだよ」と。

子供Hが弾いた時は、音をぽつぽつと並べている感じで、リズムも強弱のニュアンスもぼんやりとしていましたが、先生が「こんな感じに表現してごらん」と弾いてみせてくれたのを聴くと、リズムやニュアンスがくるくる変化して、確かにけっこういい曲に聴こえました。 というわけで、この曲はまだしばらく、家での練習の時に、ちゃんと付き合ったほうが良さそう。 私も楽譜を読んでよく予習しておかないと、あってるのかどうかわからなかったりするし。

つづいてマルティヌーの「おとぎ話」。 前半はなかなかいい感じだったけれど、トリオの後半で、左手が音域の広いアルペジオを弾くところで急に遅くなってしまいます。 先生には、手がまだ小さいのでここが難しいのは分かるけれど、音をつなげて弾こうとせずに、一拍目を弾いたら跳躍して続く音列を一気に弾く感じ、と言われました。 あと、肘をうまく回しながら弾くんだよと言われて、子供Hがくるくる肘を回すと、まだ体が柔らかいので、肘の内側が上を向きながら手のひらは下を向くという謎の芸当を見せて、先生も、たまたま見学していた10代前半の生徒たちも不思議がっていました。

もう一曲、カバレフスキーのエチュードは、今週は時間切れでできませんでした。 でも、また来週に新しい曲を選ぼうと言っていたので、あと一週間できっちりと仕上げて堂々とケーキをゲットしてほしいね。


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