2007-01-20 [長年日記]

_ Rails勉強会@関西第6回

第5回が去年の8/19なので、実に5ヶ月ぶりのRails勉強会です。 いちおう、Ruby関西ではRuby勉強会とRails勉強会をかわりばんこにやるつもりだったのですが、会場の都合があったり、関西オープンソースへの参加があったりで、Rails勉強会をなかなか開催できないでいました。 いざ久しぶりに開催してみると、Ruby勉強会と共通する参加者も多いのですが、やはり微妙に参加者層が異なり、やっぱりRails勉強会のニーズも大きいんだなぁと感じました。

今回の会場は、三宮の神戸電子専門学校です。 なんと無料で会場を提供してくださいました。 どうもありがとうございます!

「Rails初心者レッスン第3回 − Railsで古式ゆかしきBBSを作ってみよう」by なんきさん

去年に、私があゆさんといっしょに二回「Rails初心者レッスン」をやった時は、特にシリーズ化するとかしないとか考えていませんでしたが、どうやらなんきさんがばっちり引き継いでくれたみたい?

今回のレッスンでは、参加者の人に実際に手を動かしてもらいながら、コントローラやビューのファイルを書き換えて、それによってどう挙動が変化するかを体験しました。

「RailsでXML-DBにチャレンジ」by モバイル通信兵さん

IBMのDB2と、DB2 on Rails(とREXML)を使って、RailsでXMLデータベースを使うというお話でした。

create_table :cocktails do |t|
  t.column "recipe", :xml
  ...
end

テーブル定義は事実上これだけ。すげー。

で、モデル操作はActiveRecordのfind_by_sqlメソッドにXQuery文を渡す、という感じでした。

DB2はRDBとXMLの両方を処理できるハイブリッドデータベースなのでいいよ、というのと、XMLと実際のモデルとの変換をREXMLでするかDB2でするかが検討事項、というのがまとめでした。

ActiveRecordのおかげでRDBMSを楽に使える(というか楽に使えそうと思わせる)のがRailsの大きな特徴ですが、もし、Zopeにオブジェクトデータベース(ZODB)がついてくるように、Railsが最初からXMLデータベースとかオブジェクトデータベースとかを同梱していたら、今頃どれくらい世の中は違ったのかなぁとか思いました。

「Rubyist SNS の実装について」by かずひこ

http://www.fdiary.net/dev/sns/ で開発を進めているRubyist SNSを題材に、Railsのアプリケーション開発のいろんな話題とか、複数の開発者のチームでオープンソースを開発する様子とかのお話をしました。 発表資料も勉強会のサイトに置いておきました。

まだ全然機能が実装できていないのですが、「Railsのいろんな機能のシンプルな利用例としてのオープンソースソフトウェア」になれればいいなと思っていますので、ぜひみなさんもメーリングリストに参加してみてください。

それはそれとして、20分の発表時間に入りきるわけがないボリュームの資料を作ってしまって、案の定5分くらい?オーバーしてしまいました。ごめんなさい。

「rails tips」by 氏久さん

HTML出力エスケープ洩れを防ぐためのプラグインの話や、CSSおよびJavascript内での画像リンクをどうするかという話や、RailsでのBDD(振舞駆動開発)の話や、とっても大事なデプロイの話まで、いろんな話題たくさんのプレゼンでした。

「やさしいRailsの育て方(仮題)」by 西和則さん(くまくまー aka 舞波)

今回の勉強会では、関東からスペシャルゲストの西和則さん(くまくまー aka 舞波)をお招きしました。えーと、舞波乙!

あるテーブルに関連する情報を管理する際に、外部キーをカラムに追加するか、関連テーブルを作ってそのプライマリキーを追加するか、今は前者の人も、プレゼンおわるころには後者な気分になってるよね、というお話でした。 そして、私もそんな気分になりました。

遠路はるばる来てくださってありがとうございました。

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