今日は Matzed :) でものすごくアクセスがあった記念に、ひきつづきまつもとさんネタを。
先日の「関西オープンソース+フリーウェア 2003」の際のまつもとさんの講演のとき、「オープンソース開発者に必要な資質は愛」とならんで印象に残ったのは、「オープンソース開発者は自己のプレゼンスを向上させよう」というお話でした。もちろん、まつもとさんは誰に向けて言ったとかではないのでしょうが、なぜか私は自分のことを言われているような気がして、背中を強く押されたように感じたのでした。
私の場合、自分にさほど特異な能力があるとは思っていないので、そんな自分でもできそうなことを、あれこれ見つけてはちょっと背伸びしてやってみる、というのの繰り返しでした。そんな私が「自己のプレゼンスを向上だ!」とか意気込むのも一見おこがましい話なのですが、最近はそんな私のプレゼンスが向上するのもいいことなのかも、と思っています。
私の好きな中国の故事で、「隗より始めよ」というお話があります。
中国戦国時代、燕(えん)の昭王が天下に人材を求めたとき、遊説者の郭隗(かくかい)が王に「昔、王から名馬を求めてこいと千金を託された馬丁が、遠方まで出かけて行って死馬の骨を五百金を投じて買って帰った。王がそれをなじると、『死馬の骨ですら五百金で買う王なら、生きた馬はきっと高価に買ってくれるだろうと、いまに天下の名馬が王のもとに集まってくるに違いない』と答え、はたして王は千里一駆けの名馬を三頭も求めることができた」というたとえ話を語り、「これと同様に、賢者を招こうとするなら、まず私のようにあまり優秀でない者を優遇することから始めるのがよい。そうすれば、秀(すぐ)れた賢人が王のもとに続々と集まってくる」と説いた、と伝える『戦国策』や『史記』の故事 (日本大百科全書より)
ですね。
今年は、/efont/ の主宰としてフォント問題の調整に関わったり、書体・組版ワークショップで講演させていただいたり、今ちょうど雑誌の特集記事の依頼をいただいている最中だったり、これまでになく賑やかな年でした。そんな私をみて、「じゃあ私も〜」と思ってくださる方が出てくれば、もう望外の喜びです。いつかそんな日が来るように、これからもいろんな分野で頑張りたいと思います。
kdmsnr さんに教えていただいたサイト、eXtreme programming FAQ をさっそく覗いてみました。とりあえずはこの「XPエクストリーム・プログラミング入門」と「XPエクストリーム・プログラミング ウェブ開発編」を読んでみようかな。
そんなわけで、今日のコーディングではちょうとメソッドを追加するところだったので、まずテストを書いてからコーディングしてみました。「ジサクジエーン」ではなかなか意地悪なテストが思いつかなかったのですが、テストを書くのが習慣になってきたらそのあたりも自然にできるようになるのでしょう、きっと。
「新しすぎ志向」の第二ですので、今話題沸騰中の referer_scheme.rb プラグインをさっそく導入しました。どうぞご利用ください。
XPと関連すると思うのですが、TDD(テスト駆動開発)関連も眺めてみるとよいと思います。テストファーストを一歩進めた感じの開発方法です。
http://www.diana.dti.ne.jp/~katta/tdd/TddSamples.html
とか書籍だと
テスト駆動開発入門
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894717115/249-8295799-1500369
あたりとか。