2006-01-29 [長年日記]

_ Love 好くことと愛すること

昨日ホテルのカフェで読んでいた「柳宗悦 茶道論集」より。

ここで物を好くことと、物を愛することとの違いを省みるべきであろう。 前者には私が出るが、後者には私が静まる。 なぜなら、愛するとは敬うことであり、敬うことは謙(へりくだ)ることである。

これは「茶人の資格」という文の茶器に関しての言葉なのですが、そのまま「人を好くことと、人を愛することとの違い」にもあてはまるように思いました。

この本を買ったのはずいぶん前のことですが、久しぶりに読んだらやはり素晴らしい本でした。 対象は何であれ一人のクリエーターとして生きる人にとって、耳の痛い言葉だらけです。 「さびたるはよし、さばしたるは悪し」という片桐石州の言葉が引用されていますが、じゃあどうすればいいのかが今の私には正直よくわかりません。

ここ松江は、かの不昧公のお膝元でもありますし、家族でお茶を学ぶのもいいかも知れないと思いました。

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