昨日ホテルのカフェで読んでいた「柳宗悦 茶道論集」より。
ここで物を好くことと、物を愛することとの違いを省みるべきであろう。 前者には私が出るが、後者には私が静まる。 なぜなら、愛するとは敬うことであり、敬うことは謙(へりくだ)ることである。
これは「茶人の資格」という文の茶器に関しての言葉なのですが、そのまま「人を好くことと、人を愛することとの違い」にもあてはまるように思いました。
この本を買ったのはずいぶん前のことですが、久しぶりに読んだらやはり素晴らしい本でした。 対象は何であれ一人のクリエーターとして生きる人にとって、耳の痛い言葉だらけです。 「さびたるはよし、さばしたるは悪し」という片桐石州の言葉が引用されていますが、じゃあどうすればいいのかが今の私には正直よくわかりません。
ここ松江は、かの不昧公のお膝元でもありますし、家族でお茶を学ぶのもいいかも知れないと思いました。