2006-08-19 [長年日記]

_ [Rails] Rails 勉強会@関西 - 5

今回の参加者は、約 60 人ほどでした。すこし前までは、Ruby 勉強会@関西に比べると小さい規模だったのですが、いつのまにか Ruby 勉強会@関西とほぼ同じ規模になりましたし、それにあわせて参加者の顔ぶれもほとんど同じになってきたように思います。

一つめのセッションは、渡辺幸三さんによる「アジャイルにデータ・モデリング」でした。 「Rails はよくできているが、業務システムにはちょっとしんどい部分もある」という導入から、業務システムの難しさや、ActiveRecord の得意分野と不得意分野についてなど、個人的にもとても役立つ内容でした。 懇親会の際に渡辺さんに、「業務システムといえば、生産管理システムのお仕事をやりました」という話をすると、「それはとてもいい経験をされましたね」と言われたのが特に印象に残っています。

二つめのセッションは、moriq さんによる「Rails Chat の仕組みを読み解く」と、いまいさん他による「Rails 環境セットアップ」を並行して行われました。 私はというと、以前 Rails のインストールについてやりとりしていた人が東京からはるばるいらしてくださったので、その方の環境構築のお手伝いをしました。 テストがエラーになるんです、ということで拝見すると、「SQLite3 の場合、(インデントのミスなどで)YAML の解釈に失敗すると、とてもそれが原因とはわからないエラーをはきます」というのが原因でした。ちなみにこんな感じ。

  • PostgreSQL の場合
Started
E
Finished in 0.801212 seconds.

  1) Error:
test_truth(PersonTest):
Fixture::FormatError: a YAML error occured parsing /home/kazuhiko/tmp/ar_test/config/../test/fixtures/people.yml. Please note that YAML must be consistently indented using spaces. Tabs are not allowed. Please have a look at http://www.yaml.org/faq.html
The exact error was:
  ArgumentError: syntax error on line 3, col 1: ` id: 1'
    /usr/lib/ruby/gems/1.8/gems/activerecord-1.14.4/lib/active_record/fixtures.rb:311:in `read_fixture_files'
  • SQLite3 の場合
Started
E/usr/lib/ruby/1.8/sqlite3/errors.rb:94:in `check': SQL logic error or missing database (SQLite3::SQLException)
        from /usr/lib/ruby/1.8/sqlite3/resultset.rb:76:in `check'

三つめのセッションは、あゆさんと私による「Rails 初心者レッスン 第2回−ActiveRecord入門」でした。 前回は、「予定よりもかなり少ない時間だったので焦ってぐだぐだになった」という感じでしたが、今回は「予定どおり少ない時間だったので速めにサクサク進んだ」という感じにできたと思います。 全体的なストーリーはかなりの部分をあゆさんが担当してくださいましたし、実際の進行もあゆさんがメインでとても楽しくペア・プレゼンテーションできました。

今回の内容は、ActiveRecordの基本的な CRUD 操作を学ぶというものですが、大きな文字のコンソールを画面の上下に二つ出して、上で script/console から実行しながら、下で同時に SQL のログを表示させました。 create と new + save や、インスタンス操作 + save と update_attribute(s) などの、保存のタイミングの違いがわかりやすいように、こういうスタイルでやってみました。

さて懇親会ですが、今回はいつになくみなさんハイテンションだったように思います。 自己紹介で延々と音楽について熱く語る人がいたり、自己紹介している他の人に「独身ですか?」と問題発言する人がいたり、あ、どっちも同じ人でしたね。:)

あと、懸案の「新・Rubyist SNS」については、まずはキックオフを宣言しましょうということになり、「開発に参加する人がみんな、自分のレジュメ(履歴書)に、この SNS を作っている一人ですと誇りを持って書けるようなものを、みんなで作っていきましょう」みたいなお話をしました。 近日中にレポジトリなどを用意しますので、どうぞよろしくお願いします。 とりあえずは「ユーザ認証できて Rails Chat が動いていたらいいんじゃない?」なんていう話になっていました。

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