2008-02-16 [長年日記]

_ [Ruby][OSS] 「島根県のホームページ管理システムがOSSとして無償公開」に思うこと / Ce que je pense de "Shimane-ken CMS est édité comme open source"

島根県のホームページ管理システムがOSSとして無償公開」というニュースを見ました。 このプロジェクトは、かつて私自身も担当していたプロジェクトなので、感慨深く記事を読みました。

当時をふりかえると、実装で苦労したのは、ワークフロー処理(承認とか公開とか)と、非同期処理(音声ファイル作成とか)の二つです。 今はともかく、当時はRubyやRuby on Railsで使えるまともなワークフローエンジンや非同期処理ライブラリが無かったので、一から開発していました。

その後、ERP5の開発に参加するようになった時に、ERP5ではZopeの既存の資産を元に既にワークフローも非同期処理も実装されていて、かつ実際に長く使われていて、「こ、こんなにいいものがあったのか!」とショックを受けたのを覚えています。 そういえば「Zopeの導くところへ、Pythonはついて行く」にこんな記述が...

Zopeを学ばない者は、再発明することを運命づけられる。

何はともあれ、島根県CMSがオープンソースソフトウェアとして公開という一つの節目を迎えて、このプロジェクトに長年たずさわってきた当時の同僚たちに、あらためて敬意を表します。

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