けんごさんの日記を読んで、マーク・パンサーが子育て本「パパはハーフでマークでカミナリ親父!」を書く際に参考にしたというフランスの育児書に興味を持ったので、図書館で探してみると置いてありました。 けんごさんは、「ざくっと探したところでは日本語版はないようなので、英語版を探してみようと思う。」と書いていましたが、たぶんないんじゃないかなぁ。
ざっと斜め読みした感じでは、構成は松田道雄さんの名著「育児の百科」に似ていました。 年齢別に章立てされていて、各年齢期ごとに、こういう年頃ですとか、こういう危険に気をつけましょうとか書いてあって、最後に病気の辞書っぽい章がありました。 あと、年齢期ごとのおもちゃや遊びに関する独立した章があったのが特徴的でした。
でもまあ、あくまでも斜め読みしただけなので、今度借りるなり買うなりして、もうちょっとじっくり読んでみようと思います。 といっても、「フランス流の子育てをしたい!」とかいう理由ではなくて、例えば幼稚園で同級生になる子たちがどういう風に育てられているのかを知りたいとか、こういうトラブルに対してフランスではどういう手段に頼ればいいのか知りたいとか、そんな理由です。
それはそれとして、松田道雄さんの「育児の百科」は、いつの間にか絶版になっていて、かわりに三分冊の岩波文庫になったそうですが、三冊めが解説のつけわすれのために延期されて未刊とか、「文庫化に際し、医学の進歩とともに改訂の必要がある「子どもの病気」の章については割愛した」ことについて批判があるとか、残念なことになっているみたい。 この本の価値は、内容が古いとか新しいとかでなく、実際に子育てをする人が、いろんな心配や辛い思いをするのに対して、厳しい言葉もあるけれど本当に優しい心でもって安心させてくれることにあります。 幸い、うちにはゆうなの母が贈ってくれたハードカバーの大きい版があって、本当にお世話になっています。
フランスにも、そんな気持ちの入ったいい育児本があったらいいなぁと期待しています。