わざわざフランスまで献本いただきました。どうもありがとうございます。
長年にわたって、商用・非商用を問わず多数のウェブサイトで使われている、オープンソースCMSの代名詞「Plone」の解説本です。 このように大規模なシステムの紹介は、とかくブラックボックス的に「こう使っておけばこうできる」みたいな説明になりがちですが、この本ではそうでなくて、アプリケーションサーバのZope上に、CMF (Content Management Framework) を始めとした多くのZopeプロダクトがそれぞれどんな機能を担っているのかなど、システムに対する理解をうながす内容になっています。ちなみに、CMFの紹介のところで、同じくCMFを利用したシステムとして、我らがオープンソースERP「ERP5」も紹介されています。:)
また、ワークフローやセキュリティに関する説明だけでなく、デザインや機能追加などのカスタマイズについて、浅いところから深いところまで幅広く解説しています。
私自身は2年前にRuby on RailsからZopeに主戦場を移して、その設計思想の違いがとても興味深く感じたのですが、今「Railsってすごいよね」と考えている方も、違うフレームワーク上に構築された実績のあるCMSについて、ちょっと覗いてみてください。 かく言う私も、Ploneそのものはあまり知らないので、この機会にもうちょっとちゃんと読んでみます。