2008-07-30 [長年日記]

_ [France] フランス語の試験を受けました / J'ai passé l'examen de langue française.

昨日、DILF (Diplôme initial de langue française) と呼ばれるフランス語の資格試験を受けました。

2007年1月から、フランスにやってくる移民はCAI (Contrat d'accueil et d'integration) と言う「受け入れと統合の契約」にサインすることが必要になりました。 その一環として、フランス語ができない人はフランス語講習を受講し、上記の資格の取得をしなければいけません。 いわゆる「サルコジ効果」の一つですが、このあたりの詳細は、以下のリンクが参考になると思います。

この契約書にサインするときに、簡単な質疑応答があって、その結果私の場合は100時間の受講が課せられて、それが今年の6月にようやく終わって、昨日のDILF受験となりました。 最後の受講の日に、「もし試験に落ちたらどうなるの?」と聞いてみたのですが、「簡単な試験だし、あなたなら絶対大丈夫だから、心配しなくていいよ」と言われて、結局よくわかりませんでした。

さて、いざ試験を受けに行くと、担当の方が「この受験をもって終了なので、落ちても大丈夫だから心配しないでください」と言いました。 「話が違うよ。何それ!」と思いましたが、受験生に安堵の雰囲気が広がりました。

試験の内容は、以下のとおりです。

  • 聞く(35点満点)
  • 読む(15点満点)
  • 書く(15点満点)
  • 話す(35点満点)

合格に必要なのは100点満点中の50点なのですが、ただし「聞く」と「話す」の合計で70点満点中の35点以上とっていることが必要です。 つまり、ヒアリングができない人は合格できないようになっているわけです。

実際に出た問題は、DILFのサイトに載っている例題とほぼ同じような問題でした。 難易度としては極めて簡単なテストですし、最後の「話す」のテスト(担当者と1対1で会話する)も問題なくできたと思うので、たぶん余裕で合格なんじゃないかなぁと思います。

なお、制度的には、日本の企業から出向や転勤で数年間フランスに滞在して働く人と、人生を賭けてフランスに移住して働く人と、どちらも同じく「移民」という扱いなので、前者の立場の人からするとフランス語講習受講の義務は不評だったそうです。 そんなわけで、「国外からフランスに派遣される従業員」向けの滞在許可証が新しくできて、その所有者とその家族に対してはフランス語講習が免除されることになりました。

でも、その国の言葉が分かれば分かるほどその国での滞在体験がより豊かなものになるのは当然なので、私個人としてはこういう機会が無料で与えられたのはとてもよかったと思っています。 逆に、日本に滞在する外国人にもこういう制度があったりしないのかな?

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