今年もささやかながらお手伝いすべく、RubyKaigiにあわせて日本にやってきました。
例年通り、IRC翻訳や質問タイムの通訳とかのスタッフをやるつもりだったのですが、島田さんから推薦されて、大ホールの司会を前田さんと一緒にやることになりました。あとで聞いたところによると、2007年に司会したきのこ(当時はきのこではない)の推薦でもあったそうです。 2006年に最初のRubyKaigiで司会をして、また今年に最後のRubyKaigiで司会をすることができたのはとても光栄なことで、推薦してくださったお二人に感謝しています。
では、司会目線でいくつかのセッションを振り返ってみます。 一番はじめのセッション、Aaronのキーノートでは、英語で「アメリカ人だけど日本語が堪能で、日本語MLに投稿する時には日本語でジョークを入れるのを忘れない人、はいAaronです。どうぞー」みたいな紹介をしました。 前日にAaronから、「友人のCarlとTiffanieを壇上に上げて、TiffanieがCarlにサプライズでプロポーズをする」みたいな話を聞いて、その段取りをAaronとTiffanieとあれこれ相談して、実際に本番でうまくいったのを真横で見ることもできました。 翌日の懇親会で二人に「で、結婚するのかな?」と聞いたら、Carlが「彼女がちゃんと考えてこうだと決めたら、僕はYesしか言えないんだよ」みたいなことを言っていました。お幸せに!
二日目のライトニングトークの冒頭のアナウンスは、「この速さなら言える!」とドサクサにまぎれてフランス語でもアナウンスしたら、それを聞いていたベルギー美女ことEliseにフランス語の発音を褒められました。「でも、英語がフランス語訛りだって言われるんですよ」と言ったら彼女は笑っていました。そういえば、きたさんにも、「普段オフィスで英語しゃべっているのに、あんな英語なん?」みたいに言われたような。 あと、ライトニングトークの発表がまだ一つ残っているのに「これでおしまい」アナウンスをするというひどいミスをしてしまいました。進行をちゃんと把握せずに、「最後は咳さんのトーク」としか覚えていなかったので、順番が変わってもう一人いたのに気づかなかったのが原因で、ひとえに私のミスです。ごめんなさい。
三日目の須藤さんのプレゼンでは、最後の「これでセッションを終わります」みたいな締めのセリフが須藤さんとかぶってしまって、というか普通スピーカーが自分で閉めたりしないじゃんとも思うのですが、それで、か「あ、どうぞ」す「いえいえ、どうぞどうぞ」みたいになって、最後は、す「かずひこさんでしたー!」と司会が紹介されて終わりという謎の締めになりました。なんというか、ありがとうございます。
最後のまつもとさんのキーノートでは、英語で「ご存知のとおり、RubyKaigiとはMatzのキーノートのあるKaigiのことです。では、最後のRubyKaigiの最後のセッション、Matzによる最後のキーノートです。どうぞー」みたいな紹介をしました。 で、まつもとさんにすぐに「そんなに敷居を上げまくらないでください」と言われましたたと。 事前の打ち合わせでは、キーノートだし質疑無しですよね?という話だったのですが、RubyKaigi史上最大の30分余るという事態に急遽、「最後の質問タイム」にすると、今度は永遠に終わらなさそうになって、最後は無理やり、「続きは次回のRubyなんちゃらでお願いします」とぶった切って、はいおしまい。
司会以外の話題では、初日の夜に行われた「闇ルビヰ會議」で、私も発表しました。 闇ルビヰ會議とは、簡単に言うと、一人あたり2分のライトニングトークで、ただし司会・演出がteenage spirit、というものです。 懇親会で誰かとお話ししているときに、私が「司会をやっていた者です」と言うと、「ああ、闇RubyKaigiで司会をしていた方ですか?」と言われたのですが、それはとんでもない誤解です。 それはさておき、私の発表は「名づけRuby」と題して、私がRubyを利用してどうやって子供の名前をつけたか、という実話(本当ですよ!)のご紹介でした。プレゼンテーション資料も置いておきます。
クロージングでは、高橋さんから「今年はスタッフをステージに上げたい」と聞いていたので、「どうせなら、手があいているスタッフはみんなホールの後ろからわーっと登場しようよ!」と言い出したのは私です。えへへ。
苦楽を共にしたスタッフの人たちといっしょにステージでライトをあびながら、みなさんのスタンディング・オベーションをいただくのは、万感の思いでした。本当にありがとうございます。
さて、RubyKaigiが終わってしまったので、私としては「次回来日予定、未定!」になってしまいました。 ところが、さっき島田さんの発表の映像を見ていたら、質問タイムの「島田さんがいまやりたいことは?」という質問に対して、「来年の同じ時期に札幌RubyKaigiをやりたい」とおっしゃっていたので、ぜひそれが実現することを祈っています。 ではみなさん、札幌でお会いしましょう!
(と言いながら、あと一ヶ月くらいは関西に滞在していますので、お近くにお越しの際は声をかけてください)。