前回のレッスンから一週間が経って、5回目のレッスン。
今日はまず、バルトークの「子供のために」の1巻の37番から。 一度弾くと、先生が「自分ではどう思うか?」「良かったのか、良くなかったのか、どこが良くなかったのか?」と子供Hに聞きましたが、まだそういうことをちゃんとフランス語で自分で語るのは難しそうでした。 そして、クレッシェンドやディミニュエンドをもっとちゃんと表現するように言われ、何度か弾きなおして、「ずっと良くなった。自分でも分かる?」と聞かれました。
35番では、同音連打のスタッカートは、腕や指先ではなく、手首を "coucou" と人に手を振るときのように動かして弾くように言われました。 それと、跳躍を弾くために、常にちょっと先の音を考えるように言われました。
そして、レッスンの終わりに、「家で練習するときは、自分自身が先生になって、ちゃんと聞いて、どこが良かったか、ダメだったか、そしてどう改善するかを自分で考えること」と言われました。
これまでのレッスンでは、先生が普段の練習の様子を尋ねるときや練習方法を指示するときに、付き添っている私に聞くことが多かったのですが、今日のレッスンでは、先生は意識して子供Hに聞いていたように見えました。 もともとこの先生は、受験の時にも「初心者はとらない先生」と書かれていて、実際に子供Hくらいの年齢の子は他にみていなさそうで、もっと年齢が上の生徒と同じように、「自分で考えられる自立した音楽家」を育てようとしているのが伝わって来ました。
今はまだ、そのレベルの要求に応えるのは難しそうですが、いずれそういう先生の意図が自分で分かるようになるといいなと思います。