2005-11-26 [長年日記]

_ [Ruby] 第 7 回 Ruby 勉強会@関西

ETC 深夜割引のために 4 時までに米子 IC に入るべく、午前 3 時に出発しました。 同僚の豪くんといっしょで運転も交替してもらえるので、こういう無茶なスケジュールもちょっと安心です。 神戸三田 IC で降りて六甲山を抜けてきたらちょうど日が登る寸前で、薄明るい中の神戸の夜景もなかなか素敵でした。

まず、ゆうなの実家に行って朝ごはんをいただいて、9 時に車をプジョーのディーラーに持っていって、ようやく京都を目指しました。 京都に着いたのは 10 時すぎでしたが、紅葉の季節なので目当てのバス停は長蛇の列でした。 時間ももったいないしあきらめてタクシーに乗って馬町に向かいました、という話は次のセクションにて。

さて、勉強会の一つめの発表は、ささださんによる YARV の発表(タイトルは「YA」だっけ)です。 事前にこっそり「東夷(あずまえびす)のプレゼンってやつを京女(きょうおんな)に見せつけてやれ〜」とお願いしていたのですが、期待を越える熱いプレゼンを見せてくださいました。

以前「知識をもつ人たちは、人に理解してもらう義務をもつ」というドラッカーさんの言葉を紹介しました。 YARV の話は理解してもらうといってもあまりに濃すぎという気もしますが、それでも何とか興味を持ってもらえるように自分の研究を「見せよう」というスタンスは素敵でした。

こういうイベントのいいところは、たとえ発表のテーマが自分の興味にあまりあっていないないものであっても、発表者の熱意や人柄やプレゼンテーションから(それが上質なものであれば)学ぶところが多いことだと思います。

お次の発表はサイロス誠さん(本名ではないらしい)による「Ruby Game Scripting System (RGSS)」についてのショート・プレゼンテーションです。 ただ、旅の疲れでちょっと気分が悪くなっていてあまり集中して聞けませんでした。 ごめんなさい。 とりあえず、星空と地面の二重スクロールは「おー」と叫びました。

最後の発表はいつのまにか 4 回めになる私が担当の Ruby 初級者レッスンで、今回のテーマは「例外処理」でした。 Rails 本の「写経」というのをよく聞くので、今回は短いサンプルをたくさん用意して、それを参加者の人が「写経」して動作を実際に確認するというのを中心にやってみました。 レッスン中に学生の方に話を聞いてみると、これまで「エラーの時は先生を呼んでいました」と言っていましたが、今までのレッスン中でもエラーになって「あれー」ってなる方はいらっしゃったし、例外処理は少しだけでももっと前から触れておいた方がよかったかな、と思いました。 あと、ささださんから「リファレンスマニュアルを見る」みたいな「自分で情報にたどりつくための知識」ももっと紹介したらいいのではとアドバイスをもらいました。

[追記] 発表資料は「Ruby勉強会@関西-7 メモ」からどうぞ。

さて、今回の勉強会では、サイロスさんの発表と私のレッスンの間の休憩時間に、これからの勉強会の運営についてのスタッフの紹介やネーミングの募集などをしました。 規模も大きくなってきたし、Rails 勉強会など他の Ruby イベントも関西で今後ひろがっていきそうなので、関西での Ruby イベントを切り盛りできる体制をちゃんとしようというのがきっかけです。 関西というにはあまりに遠方な私も、ウェブや ML の世話役ということで参加していますのでよろしくお願いします。

そして、よりよいイベントにしていくためのヒアリングをもっと積極的に行っていこうということで、今回からアンケートをお願いすることにしました。 また、レッスンや懇親会で会話するときに役立つだろうということで名札の販売もやりましたが、これはいいですね。 おかげで「お会いしたことがあるのは確かなんだけれど、名前は忘れちゃって、ごめーん」な人に話しかけやすくなりました。:)

勉強会終了後は京都駅近くで懇親会でした。 これまでになくいろんな話題の会話ができてとても楽しいひとときでした。 そういえば、「かずひこさんは料理をするんですよね」という京女の人との会話の中で、「いまどき料理もできない男の人とはつき合わないほうがいいと思うよー」と言っちゃいました。みんな、ごめんよ。:p

懇親会終了後は、遅くなるので私たと豪さんは残念ながら一次会で帰りました。 22 時半頃にゆうなの実家に着いて、ゆうなの妹二人を話をしたりして、23 時半頃に帰途に着きました。 もう私の眠さと疲れはピークに達していたので、中国道に入ってすぐの赤松 PA で豪さんに運転を代わって、そのまま最後まで運転してもらって翌日の 3 時半ころに無事帰宅しました。 豪さんが運転大好き人間で、しかもうちの車の運転を気に入ってもらえて本当に助かりました。ありがとう。

次に皆さんに会えるのは 2 箇月後ですね。 その頃は年も変わっていて、うちには家族も増えているというのが何だか不思議です。

_ [Design] 河井寛次郎記念館

勉強会の前に、河井寛次郎さんラヴな友人に薦められて、馬町にある河井寛次郎記念館を訪れました。

これまで彼の陶芸作品は何度か見たことがありましたが、文字だとか、家具だとか、彫刻だとかは初めて見ることができました。 この記念館は、かつて彼が創作をしていた空間で、そこかしこに「寛次郎さんがいた」というぬくもりを感じることができました。

たくさんの素敵なものを見ることができました。 特に強く印象に残ったのは彼の文字による次の言葉です。

新しい自分が
見たいのだ
仕事する

この言葉は、「火の誓い(講談社文芸文庫)」の第 4 篇「いのちの窓」の中にあります。 残念ながら彼自身による文字ではなく普通に組版された体裁ではありますが、今度この本を読んでみようと思います。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]
_ muneda (2005-11-27 15:34)

深夜割引だけじゃなくて,神戸三田から100Kmくらいのところでいったん降りて通勤割引をあわせるとさらにお得ですよ.時間調整が難しいですが.

_ こなみ@女子大きょーじゅ (2005-11-27 23:09)

河井寛次郎記念館は帰るついでに立ち寄れる場所なので,年に1度ぐらい通っています。朝鮮風を基調にして工夫された家の造作や中庭,作品が作られていた昇り窯のあたりに,しばらくじっと居ることが好きなんですね。考えてみると。
それと,この記念館を訪れる人には雰囲気のいい人がかなり多い。この間居合わせたのは女子美大のゼミの一行で,
中にひとり,窯を巡りながらノートにメモやスケッチを
書き入れている学生さんがとてもよかった。もちろん,おじさんはすぐ話しかけてしまうのです。窯の仕組みやら河井寛次郎の仕事などふたことみこと。よい空間は見ず知らずの間にも気のおけない会話を触媒してくれるのだなあ。

_ あおしま (2005-11-28 11:34)

うらやましいです。彼は化学の方ですから、釉薬の色が絶妙なのです。
私の好きな言葉は、「この世には美しい物しかない。醜いものは迷い。」というものです。

_ えむ (2005-11-28 20:59)

> 「いまどき料理もできない男の人とはつき合わないほうがいいと思うよー」

"男"→"女"という意味も含まれてるわけですよね?
その辺の言葉を読み取れてれば良いんですけど。

_ かずひこ (2005-11-28 22:54)

↑見てのとおり含まれていません。女性の行動についての考えを言っているだけですから。

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