2014-11-18 [長年日記]

_ [Music][Conservatoire] コンセルヴァトワールのピアノのレッスン 69 / La 69ème leçon du piano au conservatoire

前回のレッスンから、第一次大戦の終戦記念日の祝日を挟んで二週間ぶり、69回目のレッスンです。

今週もまずは、ドビュッシーの「子供の領分」から「小さな羊飼い」。 ややデリケートさに欠けるところもありましたが、一昨日に自宅演奏会で弾いた時のように、ちゃんと集中して弾いていました。 先生が、楽譜に貼ってある「毎日十回!」と書いたポストイットに目を止め、「繰り返して練習するのも大事だけれど、どんな風に弾くかが大事なんだよ」と言われ、そこについてはもっとppで弾くように言われました。

  • ドビュッシーはアジアのもの、特に日本の文化が好きだった
  • この曲は、音符は多くないけれど、それは俳句のようなもの
  • 二つ目のcédez(より遅く)の部分、遅くなっていなかったけれど、ここもきちんと遅くする
  • まだ手が小さいからある程度は仕方がないけれど、ときどき指がつぶれてしまうのは、もっと気をつけられる

また、右手の単音の旋律のところをフレーズの形を感じながら弾くように言われて何度か弾きなおしているうちに、すごくよく弾けた時があって、「そう、今の感じ。自分で違いは分かる? どうしてよくなったか分かる?」と言われました。

そしてついに、この曲は「置いておこう」になりました。ただし、12月中旬の発表会でこれを弾くかもしれないので、そのつもりでいるように言われました。

二曲目は、チマローザの変ロ長調ソナタ R.23の第三楽章のAllegro。「うん、全然悪くないね」と言われました。

  • 1. 2. 3. というリズムをもっと意識して
  • さらに速く、さらに華やかに弾けるよね?(と言って、先生が弾いてみる)

前回のレッスンよりも明らかによくなっているからか、「二週間ぶりだと随分よくなるね。レッスンは二週間ごとの方がよかったりする?」と先生が冗談を飛ばしていました。 そして、この曲も「置いておこう」と言いかけて、でも「来週にもう一度、もう少し速く弾いたのを聴いてみたい」と言われました。

三曲目は、マルティヌーの「コロンビーナの踊り」。 これもなかなかいい感じに弾いていました。

  • 中間部の後半の下降音形で遅くしていたのは、意図はいいけれど、楽譜に書いていないし、ちょっとやりすぎ
  • 特に中間部の後半で、左手を抑えて、もっと右手のメロディーを前に
  • 同じく中間部の後半で、ペダルは二拍目まで踏み続けて、一拍目のベースの音を伸ばそう
  • ペダルをハーフペダルで踏んでいるところは、それでいい。ただし、一拍目で踏みかえるときはきちんと踏み換えよう

この曲も、12月の発表会に向けて、続けることになりました。

先生が「今の楽譜はかなりいろいろ弾いたので、そろそろ楽譜の次の巻を買っておいて」と言ったので、「ということは…vol 5ですか?」と聞いたら、「うーん、じゃあvol 4Bにしようかな」と言われました。以前に立ち読みした記憶だとvol 5はかなり難しそうだったので、ちょっと安心。

でも最後に、今使っているvol 4から二つ新しい課題曲を先生が選びました。 一つはシェーンベルクのop. 19-2。十二音技法ではなく、静かなスタッカートの連続の中にメロディーが出てくる不思議な雰囲気の短い曲です。 もう一つはヴィラ=ロボスの子供の組曲第二番からAllegro。全篇を通してスタッカートの16分音符が動き続ける曲です。

というわけで、結局はこれまでの三曲と新しい二曲の合計五曲を当面は続けるようです。 大変だろうなとは思いますが、どの曲も気に入っているみたいなので、あまり心配はいらなさそう。


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