結局、東風フォント制作者の古川さんは、今後の開発契約を結ばない旨、表明されました。 http://www.on.cs.keio.ac.jp/~yasu/jp_fonts.html
これはおそらく誰にとってもとても残念な結果ですが、今後は /efont/ で引き取るかどうか、検討しながら交渉していくことになるかと思います。 ただし、今のままだと、引き取るとしても「配布」についてであり、「開発」は事実上なされないでしょう。 理由は、東風フォントその後 の最初に書いたように、
一般論として、開発の自由が絶たれたものは、遅かれ早かれ消え行く運命でしょう。
だからです。
もうちょっと補足します。
いわゆるオープンソースな開発手法は、他人の (および自分の) 努力の上に努力を積み重ねていけるのが大きな特徴です。 開発者が多忙になったり飽きたりで開発が終了してしまうプロジェクトは多くありますが、そういう場合も誰か有志がその成果をひきつぐことができるわけです。
しかし、今回の東風フォントの開発終了はまったくケースが異なります。 これまで積み重ねられてきた古川さんの努力は、誰も引き継ぐことができず、いわば無に帰すわけです。 これほど大がかりなプロジェクトがこのように消えてしまうのは、私の知る限り、もっとも不幸な事例です。
古川さんの開発停止表明を受け、/efont/ 側ではなんとかフリーなフォントとしてメンテナンスを継続できるよう、現在さらに交渉中です。 まだ詳細は決定していませんが、何とかなるかもしれません。
ちなみに、この件について LC 2003 ライトニング・トークでの発表を申し込んでみました。 採用されたらいいな。
[追記] ↑採用されました。みんな来てね〜!
2006年10月14日 Google Docs/Spreadsheetsを初体験...