みなさん、こんにちは。 前回に引き続き、「Bruno Faiduttiさんお勧めのフランス産ゲームをいち早く日本語でレビューするよ!」のコーナーです。
第2回目は、素敵な絵のカードに言葉を添えてその組み合わせを推測しあうコミュニケーションゲーム、Dixitです。
名前 | Dixit |
デザイナー | Jean-Louis Roubira |
メーカー | Libellud(商品紹介ページ) |
人数 | 3-6 |
対象年齢 | 8歳から |
プレイ時間 | 30分 |
dixitという語は、ラテン語で「彼はこう言った」という意味で、フランス語では、教訓っぽくや皮肉っぽく「〜がそう言った」と言う時に使います。 という薀蓄はさておき、このゲームは、各プレイヤーがつねに6枚ずつ綺麗な絵が描かれたカードを持って、各ターンごとに一人が語り部となって以下のようにすすめていきます。
この採点のルールがこのゲームの最大のミソで、こんなルールです。
つまり、語り部はバレバレすぎず、かつ無茶すぎない適度な曖昧さのお話をすることが要求され、他のプレイヤーは、できるだけ語り部のお話に近そうなカードを出すことで外れ票による得点を狙いますし、もちろん語り部のカードを当てることで高得点を目指します。
例えばルールの中の「プレイ例」では、語り部の「幸せはどこ?」というお話に対して、語り部と他のプレイヤーが選んだカードとして上記の五つが挙げられていました。 どのカードもそう言われてみればそんな気もするし、でもやっぱりそうじゃない気もするし、という不思議な雰囲気です。
カードの絵がとても綺麗だったり、点数を示す各プレイヤーのコマが可愛いウサギだったりと、一見子供向けのゲームっぽくも見えますが、上記のルールのように、各プレイヤーが持つ知識や教養によってどんどん味わいが深くなる完全に大人向けのコミュニケーションゲームです。 でもこの綺麗な絵の大きなカードは、見ていて本当にうっとりするくらい素晴らしいものなので、子供といっしょにカードを選びながらお話を作って遊ぶのもよさそうです。
必死に言葉を紡いで、そしてそこから想像力を働かせるというのは、言語学習のいいトレーニングにもなりそうなので、うちに言語の教え合いに来ている人たちと一緒に日本語とフランス語の両方で遊んで見たいと思います。