2009-05-30 [長年日記]

_ ちょっとアイルランドに行ってきた / Je viens d'aller en Irlande.

変わった機体

先日、ちょっとアイルランドに行ってきました。

アイルランドは、ja.wikipedia:シェンゲン協定加盟国ではないので、フランスから行くには面倒なパスポートコントロールがあります。 しかも、フランスに居住権があるとは言っても、私はEUの国籍ではないので、出国入国の手続きがフランス人がアイルランドに行くよりもさらに面倒です。

例えば、フランスから出る際のパスポートコントロールでは、EUとそれ以外とに分かれていて、飛行機の出発ぎりぎりだったので、(同行のフランス人と一緒に)空いているEU向けの方にチャレンジして、「あんた日本人やからあかんやん」「いや、まじで時間ないし」「んなこと言っても、この窓口にはスタンプが無いねんて」「いや、まじで頼むわ」「もう知らん、通れや」みたいなことになったりとか。 例えばアイルランドでの入国審査の時に、私だけ何日滞在するか聞かれて、2日と答えたら「4日後までアイルランドに居てもよし」みたいなスタンプをパスポートに押されたりとか。 もう、日本もEUに入ればいいのに!(←無茶

そんなこんなで、アイルランドにやってきました。 ここは、イギリスと同様、自動車が左側通行で右ハンドルの国ですが、イギリス車だけでなく、ドイツ車、フランス車もいろんな車が普通に右ハンドルバージョンで走っていました。 同じ右ハンドルの日本や韓国の車もけっこう走っています。 たまたま乗ったタクシーは、韓国のヒュンダイの車で、この車は日本の車と同じように、右手でウインカーを操作していました。 あれ、イギリスの右ハンドル車って、左手ウインカー(だから、マニュアル車だとカーブの時に左手がいそがしい)じゃなかったっけ? と思って、他のイギリス車やドイツ車、フランス車を見てみると、やっぱり左手ウインカーでした。

日本で右ハンドルのフランス車に乗っていたときは、左手ウインカーのまんまで、「ハンドルくらいついでにローカライズしてくれたらいいのに」と思いながら乗っていましたが、それは単にイギリス向けのと同じ仕様だったわけで、一方でもともと右ハンドル車を作っているヒュンダイでは、本国そのまんまの仕様でアイルランドで走っているんですね (いまいち自信が無いけれど、たぶんトヨタの車も右手ウインカーだった気がします)。 で、今度はフランスに帰ってから、フランスのトヨタやヒュンダイの車はどっちだっけ?と思ってみてみたら、ちゃんとローカライズされて左手ウインカーになっていました。

だからどうしたというわけではないのですが、日本で売っているヨーロッパ車って、本国に比べて極端にラインナップが乏しくて、右ハンドルだし仕方が無いかって思っていましたが、本国から見て近くの市場であるイギリスやアイルランド向きに実はけっこうたくさん作っていたんだなぁと、思った次第です。

今回は、Aer Lingus(エア・リンガス)というアイルランドの国営航空に初めて乗りました。 機内での飲み物が有料だったのはちょっと寂しい気もしましたが、新幹線でタダでコーヒー飲めるわけじゃないし、まあそれはそれでいいのかも。

帰りの空港では、なぜかパスポートコントロールが無く、あれ?気がついたら搭乗口にいた、みたいな感じでした。 お土産に、アイルランドといえばギネス!というわけで、スリッパからペンからノートからあらゆるものにギネスロゴが付きまくっているギネスショップにて、蓋ができるトラベルマグカップを買ってきました。

ちなみに写真は、もしAir France(というかCityJet)便だったら乗っていた機体です。 ja.wikipedia:BAe_146という機体で、主翼が機体の一番上にあったりとか、主翼の端がすこし垂れ下がっていたり、小さい機体なのにエンジンが四つもついていたりとか、なかなかチャーミングな機体ですが、この機体は、こんなジョークがあるそうです。

弥次「どうしてこの小さい機体に四つエンジンがあるか知ってるかい?」

喜多「ん? どうしてだ?」

弥次「どこに五つめを付けたらいいか分からなかったんだとさ」

喜多「へー」

このネタは他にも使えるかな。 例えばいつか子供が、どうしてフランス語と日本語の二つを勉強しなきゃいけないの?と聞いてきたときに、まだ三つめの言語どれにするか決めてないから、とか。。。

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