大学時代に、室内楽のサークルで調律師さんにチューニングハンマーの使い方とかピアノ弦の張り方とかを教えてもらって、おかげで調律の狂ったピアノの音を聞くのが耐えられない体になってしまったのですが、うちのピアノも音の狂いが気になったときに自分ですぐに直せるといいかなと思い、いつものピアノ屋さんで調律の道具を買ってきました。
私がこれまで見ていた調律では、はじめに長いフェルトをそれぞれの音の真ん中の弦だけが鳴るようにはさんで調律していく方法だったのですが、今の調律師さんは写真の左下の櫛形のゴムでそれぞれの音の右端(または左端)の弦だけが鳴るように調律していて、それが便利そうだったので私もそれを買ってみました。 真ん中の弦の音を基準にして左右にコピーする前者の方法と、左端の音を基準にして真ん中にコピーしてさらにそこから右にコピーする後者の方法とでは、後者の方が難易度が高そうな気もしますが、まあものは試しということで。
あとは、フェルトウェッジとゴムウェッジを一つずつ買ってきたのですが、それぞれもう一個ずつくらいあったほうが便利だったかも。
そういえば、ピアノ屋さんでチューニングハンマーを買う時に、ちょっと試してみる?と言われて、たまたま横にあったスタインウェイを指さされたときは、さすがにちょっと遠慮して、ハンマーを差し込んで握った時の柄の長さと力の入れやすさの感じを見ただけで音はいじりませんでした。
買ってきてさっそく、いくつか気になる音をいじってみたのですが、チューニングハンマーを使うのが久しぶりすぎて、勘を取り戻すのに苦労しました。 あと、以前からすぐに狂うなと思っていた音は、やっぱりチューニングピンがゆるそうな感じだったので、その音はあまり頑張らずに今度調律師さんに相談してみることにします。
「楽譜の風景 ~ ピアノ演奏の科学的アプローチ&面白楽譜達」の「簡単で音楽的なピアノ調律に挑戦 ~ バッハ、ベートーヴェン、ショパン時代の調律なら自分でできる」がなかなか興味深いのですが、いま弾いている曲の年代がスカルラッティからストラヴィンスキーまで広いと、平均律以外の調律にするのは当面は無いかなぁ。 でも、このページで紹介されているチューナーは良さそうです。