引っ越して以来、一階のリビングには、しょぼいCDラジオがあるだけで、ピアノがある以外はあまり音楽を聴く環境にはなっていなかったのですが、そろそろ「もうちょっとマシ」にすることにしました。
最初に考えたのは、子供が今のCDラジオと同様に自分で操作することを考えて、アンプ付きのCDプレーヤ+スピーカーという構成。ついでに、ネットワークオーディオに対応すると私が嬉しい、ということで、例えばmarantz ネットワークCDレシーバー M-CR603/FNとか。
でもネットワーク対応とか考えたら、いつもPCを使っていることだし、PCをオーディオにするのが私にとっては一番柔軟になんでもできるよな、ということで、まずはPCそのまんまでない出力くらいは用意しようと、安いUSB DACの代表格であるBEHRINGER UCA222を買ってきました。
次にアンプ+スピーカーですが、あまり物を増やしたくないので、アンプ付きのアクティブスピーカーがいいかと、せっかく上記のUSB DACに光デジタル出力があるので、光デジタル入力に対応したアクティブスピーカーを検討しました。例えばBEHRINGER MS40とか。
でも、どうせ最後はどこかでアナログになるんだし、そんなに長い距離をケーブル引き回すつもりはないので、USB DACとアクティブスピーカの間がアナログだろうとデジタルだろうと大した違いはないだろうと、光デジタル出力にこだわらずにアクティブスピーカーを選ぶことにしました。
するとまあ、値段に応じていくらでも選択肢が広がるわけですが、最終的にはコンパクトで安い割にはいいらしいという噂のAudioengine A2 Premium Powered Desktop Speaker スピーカー Pair ペア (White)にしました。 日本のアマゾンでは4万円弱だけれど、こっちだと189€なので2万円弱。 USB DACとあわせても2万5千円以下で、「もうちょっとマシ」な環境が手に入りました。 まあ、本来はPC代もカウントすべきなのでしょうが、PCはすでに家にいくつか転がっているから、ノーカウントで。
最後に、PCの再生環境をどうするかですが、PCで操作する以外にもリモートコントロールが効いたらいいなぁと思っていろいろ探してみると、Linuxで動作するMPD (Music Player Daemon)というのがあって、これだと画面のないPCでも動かすことができて、操作はネットワーク越しにPCやスマートフォンからリモートコントロールできると知って、それにしました。
MPDを動かす環境には、Voyage MPDという専用のディストリビューションがあるのですが、私の用途ではウェブブラウザとかを使うこともあるだろうから、普通に日頃使っているUbuntuにMPDをインストールしました。
ちなみに、MPDでいろいろ検索していると、PCオーディオの世界も、スピーカー、アンプ、DAC選びにこだわるだけじゃなく、「FLACよりもWAVEの方が音質がいい」とか「NASによって音が違うし、ファイルシステムはXFSの方が音がいい」とか、ピュア・オーディオなみに恐ろしい世界でした。 個人的には、それなりの母数の信頼できるブラインドテストの結果が無いかぎり、そのへんはまったく気にしないことにしておきます。