2013-03-26 [長年日記]

_ [Music][Conservatoire] コンセルヴァトワールのレッスン 17 / La 17ème leçon au conservatoire

前回のレッスンから早くも一週間、今日は17回目のレッスンです。

いつものように、前の生徒のレッスンを聴きながら待っていると、なぜかカップケーキを差し入れがあって、先生が子供Hにも欲しい? と聞いてくれたけれど、ピアノを弾く前に手が汚れるのも嫌だったので、終わってから、というか、うまく弾けたらケーキをゲット! にしよう、と言いながらスタート。

まずは新しい曲からやろうよと言われ、ドビュッシーの「小さな黒人」から。 急・緩・急・緩・急みたいな構成なので、はじめの急・緩を弾いたところで、音符の長さがいい加減なところをちゃんと見ていこうと言われました。

譜例1 譜例2

とくに緩の方で、1:2:1というリズムが、1:1.5:1みたいになっていたので、先生が拍子を取りながら、きっちり弾けるまで何度か繰り返しました。 家で弾いていた時からそうだったので、「急のリズムも緩のリズムも、長さが倍になっているだけで、どっちも同じリズムだよ」と練習の時に何度も言っていたし、そもそもこういうことはソルフェージュの授業で既にやっているんだから、自分で意識してできるようになってほしいなあ。

あとは、旋律を弾いている右手を左手が左右に飛び越えながらオクターブを跳躍して弾くところは、もうちょっと左手を十分に上げて動かさないと右手が弾きにくいよとか、急の左手の三度の和音が半音階で進むところは手首を使って跳ねるよう弾くようにと言われました。

つづいて、シューマン、「子供のためのアルバム」から「兵士の行進」 op.68-2。 今日は特によく弾けていたので、細かい指摘ではなく、大きなフレーズを意識して、フレーズとフレーズの間で息継ぎをする感じでとか、先日子供Hも先生も聴きにいっていたパーカッションの演奏みたいに、正確なリズムを意識するように言われました。 そして「じゃあ、シューマンは今日で置いておいて、あとで新しい曲を選ぼうか」という驚きの展開に。

つづいて、ベートーヴェンのソナチネ。 1楽章はまあよかったけれど、2楽章がどんどん速くなったりしてテンポが落ち着かなかったので、楽譜にでかでかと「PAS TROP VITE !!(速すぎず!)」とか「sans précipiter(急がない)」とか書かれました。 あと、先週よりは良くなったけれど、右手と左手の音量のバランスをさらに注意するように言われました。

さて新しい曲は、"De Bach à nos jours" の2Aの巻から、ハチャトゥリアンのスケルツォ(「子供のアルバム」の中の一曲)になりました。 一度先生が弾いてくれて、来週までに自分でアナリーゼして次のレッスンでどんなお話の曲か話してね、というのが宿題。 そして、偉大なピアニストはピアノを実際に弾くまえから頭の中にイメージがあるものだからから、そういう訓練だよと。

夕食後、さっそくハチャトゥリアンの譜読みをしていました。 音を出さずに楽譜を見てアナリーゼするのはまだ難しいだろうから、実際に弾こうとしながらどんなイメージをふくらませていくのか、楽しみにしています。


トップ «前の日記(2013-03-19) 最新