前回のレッスンから一週間、26回目のレッスンです。
いつものレッスン室に行くと、同じ先生の生徒はいるけれど先生がいません。彼女に聞いてみると、今日は試験だからホールにいるはずとのこと。そこでホールに行くと、確かに先生も観客として聴いていて、曲の合間に入ろうとしたら先生が出てきて、「今日はレッスン無しですか?」と聞いたら、「いや、あるよ。さあ行こう」と。 つまり、自分の生徒の出番だけ聴きにきていた、ということなのかな。
今日も、まずステファン・へラーの練習曲から。 相変わらず、レッスン最初の演奏はテンションが低くていまいちですが、それでも一音ずつはっきりと弾くのはよくなったと言われました。 でも、小指が弱くて小指で弾く前後のリズムがおかしくなったり、無駄に手首を上下させてタッチが安定していなかったのを指摘され、手の甲の高さを保ったまま、指が下に降りる感じで弾く練習をゆっくりと繰り返しました。 そして、指先 (bout du doigt) が大事だという話をたくさんされました。タッチを司るのは指先で、アーティキュレーションをコントロールする、それは人が話すときにどう発音するか、というのと同じことだよ、とかとか。 一通りお話ししたあとで、先生に「さあ指先は何をするのかな?」と聞かれて、難しそうにだまってしまったのですが、こういう会話の単語の知識はまだあまりないのかも。
続いて、プロコフィエフのマーチ。 先週からの課題だった、アクセントをしっかりつけて弾くのを意識して弾いて、フレージングはずっとよくなったと言われました。 真ん中らへんで右手が跳躍するところは、高い方の音をしっかり響かせるように指摘され、あと、多少間違えても大丈夫だから、それよりも曲の特色を表現することを大事にしなさいと言われました。
へラーの練習曲は、先生に「もう一週やる?」と聞かれて、子供Hは「はい」とうなずいたので来週も引き続き。でもプロコフィエフのマーチは、「ひとまず置いておこう」となりました。 というわけで、新しい曲が宿題に。 今度は初ブラジルで、ヴィラ=ロボスのピアノ曲集「おとぎ話」から「小さなお姫さまの踊り」。「ガボットのテンポで」という指示のスタッカートで軽やかに踊る感じの曲です。 左手の跳躍がちょっと難しそうかな。