2013-09-17 [長年日記]

_ [Music][Conservatoire] コンセルヴァトワールのレッスン 30 / La 30ème leçon au conservatoire

前回のレッスンから夏休みを挟んで二ヶ月ぶり、30回目のレッスンは、今年度最初のレッスンです。

レッスンノートには、夏休み前からやりかけのベートーヴェンのヘ長調ソナチネについてしか書いていないので、先生は「じゃあベートーヴェンをやるかな」と言いましたが、子供Hはあらかじめ今日弾きたい順番を決めていたので、「シューマンもありますよ。27ページです」と言って、先生も「あ、これか」と答えて、まずはシューマンの「楽しき農夫」 Op.68-10から弾きました。

この曲は、9月に入ってようやく安定してきたけれど、遅いとちゃんと弾けるけれど退屈な感じ、速いといきいきするけれどコントロールがきかなくて崩壊、という両者の間をいったりきたりしていて、なんとかその間のいいバランスで弾けたように思います。 先生にも、いいね、すごくいいね、とまずは言ってもらえました。 そしてピアノからもう少し離れて座るようにと、ちょっと背が大きくなったので地面に足がつくならその方が安定するねと言われました。 あとは右手で和音で合いの手を入れる部分はもうちょっと軽く弾いてみようと言われ、その違いを確認したところで、じゃあこの曲は置いておこう、となりました。

再び先生が「じゃあベートーヴェンをやるかな」と言ったら、子供Hが「カバレフスキもありますよ。7ページです」と言って、二曲目はカバレフスキーの「ゆるやかなワルツ」 Op. 39-23を弾きました。 この曲は、左手の伴奏が跳躍しまくりで、しかも足が地面についていないと上半身の移動が素速くできないのでさらに難易度アップ、みたいな状態でしたが、序盤をうまく乗り越えていい感じに始まりました。 中間でちょっとバタついたけれど、まあ現段階での練習通りではありました。 先生からは、左手の和音を軽く弾くようにというのと、右手が和音でド・シ・ラと降りてくるところは、最初さえ見たらあとは見ずに弾けるのだから、すぐに左手をちゃんと見て、そっちの跳躍を確実に弾こうと言われました。 でも、雰囲気は出ていたよと言われ、この曲も置いておこう、となりました。

最後にいよいよベートーヴェンのヘ長調ソナチネです。 三つの中で一番長い曲ですが、どうやらそろそろ疲れてきたみたいで、弾き始めがいきなりグダグダで、先生からも「もう一度最初から」と言われてしまいました。 で、弾きなおして最後まで行きましたが、普段から聴き慣れている私にとっては「疲れている時に弾いたらこんなもん」とは言え、ちょっともったいなかった。 先生からは、まず出だしの右手のメロディのアタックが汚いこと、それを支える左手の伴奏が大きすぎること、フレーズやモチーフの終わりの音が大きすぎること、などを指摘されました。 あとは、音階っぽい動きをするところでは、それぞれの指の動きをもっと意識して弾くように言われました。 で、前回のレッスンの日記を読み返してみたら、同じようなことが書いてありました。おぉ。。。 というわけで、この曲は来週も引き続きやります。

それはそれとして新しい曲をやろうと、先生が選んだのは、ショスタコーヴィッチの「機械仕掛けの人形」(こんな曲)。 この曲は、去年の先生のクラスの発表会で子供Hより2、3歳くらい上の女の子が弾いていた曲で、「面白い曲をこの子は上手に弾くなぁ」と感心したのを覚えています。 子供Hもこういう曲は好きそうだし、どんな風に弾くのか楽しみです。

先生は、もう一曲探そうとしていたのですが、もうこの曲集で目ぼしい曲は選んじゃった感があるので、「もう一曲は来週選ぶから、次の巻 "Bach à nos jours : Vol 3A" を持っておいで」と言われました。 ふふふ、そんなこともあろうかと、すでに買ってあるんですよ。 本当は今日それも持ってくるつもりだったけれど手違いで持って来なかったので、おかげで今週の新たな課題曲が一曲で済んだというか。

さて、夏休みによく頑張って練習して、今週で2曲も「置いておこう」になったので、お祝いにケーキを買って帰りました。 子供Hは上機嫌で、「今度から、曲を置いておこうしたらケーキを買ってね」と言っています。 まあ、それでもいいか。家族みんなの分を買うから、私もゆうなも子供Aも食べられるし。

ケーキのあとは、ショスタコーヴィッチのアナリーゼを少しして、冒頭8小節をゆっくり両手でさらって今日の練習はおしまい。 また明日から、今年度も毎日こつこつ頑張りましょう。


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