2013-07-02 [長年日記]

_ [Music][Conservatoire] コンセルヴァトワールのレッスン 29 / La 29ème leçon au conservatoire

前回のレッスンから一週間、29回目のレッスンは、いよいよ今年度最後のレッスンです。

いつものレッスン室にいってみると、鍵は開いているのに、先生はいません。 でも、先生の上着がかかっていたので、そのうち来てくれるだろうと、練習をしながら待つことにしました。 実は、最後のレッスンは万全の調子で臨みたいので、レッスンの前に別の部屋を借りて練習したほうがいいかな?と思っていたくらいなので、レッスンの前に少し弾くことができてラッキーでした。

案の定、最初は調子が上がらずにやや乱れ気味でしたが、だんだん調子が出てきて、一通り弾いてちょっと休憩したところで、先生がやってきてレッスン開始です。

先生「ヴィラ=ロボスと、先週からベートーヴェンだっけ?」 子供H「それとプロコフィエフ!」 先生「えっ?」 か「それはもう終わったよ! 引き続きヘラーの練習曲です」 先生「だよねー」 と不安にさせる会話をしつつ、ちょうど先週から始めたばかりのベートーヴェンの楽譜のページが開いていたので、それからスタートです。

書き忘れていましたが、先週からベートーヴェンのヘ長調のソナチネの一楽章が課題曲です。 この曲は、以前に弾いたト長調のソナチネの姉妹曲で、この曲もまた、本当はベートーヴェン作ではないみたい。

まだ家ではほとんど片手ずつしか練習していなかったのですが、それなりのテンポで堂々と両手で弾き始めて、でも、徐々に雲行きが怪しくなってきて、終盤の手前でストップがかかりました。 まずは、頑張って練習してきたねと言われ、つづいて、指使いを気をつけることと、タン・タタ・タン・タタというリズムのところのフレーズに気をつけるように言われました。 また、音階っぽい旋律のところで、親指を越す時に、肘を上げて手首を回したりせずに、手の形はいつも前を向いたまま弾くようにいわれ、2-1-4-1-2-1-4-1...みたいに、親指を中心にして行ったり来たりゆっくりと練習しました。

つづいて、ヴィラ=ロボスの「小さなお姫さまの踊り」。 この一週間、難しいところをゆっくり何度も繰り返しながら練習したこともあり、先週よりはずっとよくなりました。 先生からは、最後のテンポの遅くする感じがいいねと言われ、ただスタッカートが手首を使っているけれど、まだまだ前腕もいっしょに動いているので、それに気をつけるように指摘されました。 そして、この曲はひとまず置いておくけれど、ときどき弾いてスタッカートの練習をしておいてね、と言われました。

そして、ステファン・へラーの練習曲。 この曲も、この一週間はこれまでよりも実のある練習ができたように思います。 まだまだ、音楽が止まらずに最後まで一気に弾いた!という感じではありませんが、それでも、今までよりも速いテンポで今までよりも安定して弾けて、この曲もよく頑張ったね、と言ってもらえました。 そして、この曲も置いておこう、となりました。

今日が今年度最後のレッスンで、これから二ヶ月のバカンスになるので、たくさん課題が出ました。 一つ目は、先週から始めたベートーヴェンのヘ長調ソナチネの一楽章。 二つ目は、カバレフスキーの「ゆるやかなワルツ」 Op. 39-23。テンポはゆるやかとは言え、左手の伴奏が跳躍しまくりで苦労しそうです。 最後の三つ目は、シューマンの「楽しき農夫」 Op.68-10。 左手で旋律を弾いたり、両手でユニゾンで旋律を弾きながら右手で同時に伴奏も入れたりするので、音量のバランスをちゃんと考えないと音楽にならなさそうな曲です。

本当は、レッスン後に少し先生と「この一年どうでしたか?」とかお話ししたかったのですが、後の生徒が母親と一緒に来ていて、子供Hのレッスンが終わるとすぐに先生と話し始めたり、子供Hもすぐに帰ろうとしたりで、あまりちゃんと挨拶できませんでした。 でも、去年の9月からの10ヶ月間、先生には根気強くいろんなことを教えてもらえて、子供Hも毎日楽しそうにピアノを弾いていて、あらためていい環境で学ぶことができてよかったと思います。

それにしても、受験のときの曲も含めるとこの1年で18曲も弾いて、その他に音楽会の度に私と連弾で何か弾いて、あらためて振り返ると子供Hもよく頑張ったねと思うので、お祝いをしてあげようかしら。


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