ある荷物が昨日のお昼に届くことになっていて、でもゆうなも用事があったので留守にしていた、夕方に帰宅したら不在届けがあるかと思えばなくて、じゃあ配送がまだだったのかと思って追跡のサイトを見てみたら、配送済みで○○さんが受け取ったと書いてありました。 不在届けの入れ忘れはこちらでは時々聞く話なので、それはまあいいとして(全然よくないけれど)、でもこの○○さんってお隣さんの名前ではなさそうだし誰かしら?と思って、向かいのおうちの呼び鈴のところを見てみると、果たしてそのお名前がありました。
というわけで、今日の夕方に、なんとなく子供Hも一緒に連れてお向いのおうちを訪ねました。 そのおうちは初老の男性の一人暮らしで、見かけたら挨拶をするくらいの関係だったのですが、今日訪ねてみると、「いや、二回ほど君の家を訪ねてみたんだが、留守だったから待っていたんだよ」と、にこやかに言われました。 そして、そのまましばし立ち話を。
「珍しい名前だよな、読めんわ。日本人か? 出身は東京か? ふむ、大阪か、聞いたことあるぞ。わしは年金暮らしで、もう妻を亡くして今は一人暮らしだが、君のところは夫婦で働いているのか? それにしても、日本人がご近所ってのはずいぶん珍しいことだよな、面白い。そういえば、いつ引っ越してきたっけ? もう2年か。リフォームとかしたのか? ほう、ピアノを置いているのか、わしもピアノを弾いていたんだよ。」
えー!!! 話を聞いてみると、かつての仕事がピアニストだったそうで、それはぜひ一度うちにお呼びしないと!と言ったら、「いやいや、もう弾けんよ」と言われました。
ちなみに、私達がこの家に引っ越す前に住んでいたアパルトマンでは、向かいにはリール・オケのヴィオラの人(私達が住んでいた間に定年退職された)が住んでいて、今度は向かいの人が元ピアニストとは、何という偶然でしょう。
今度うちに音楽好きの人が遊びに来る機会にぜひお招きしたいな。コンセルヴァトワールでの子供Hの発表会も、お誘いしたら来てくださるかしら? とかとか、勝手に夢が広がります。
思いがけない素敵な出会いに、昨日は留守にしていてよかった、と思ったのでした。