子供Hがピアノとパーカッションとコーラスのレッスンで忙しすぎるのと、ヴァイオリンを時々教えてくれていたAさんも忙しくなってレッスンができなくなってしまったのとで、もう子供Hがヴァイオリンを弾くのは無理だろうなと思ったので、先週の土曜に借りていたヴァイオリンを絃楽器屋さんに返しにいってきました。
するとお店の人に、「うちに日本人が一人働いていて、彼女はヴァイオリンを教えてもいるのよ。紹介しましょうか?」と言われました。 こちらも、子供Aはいい人がいたらヴァイオリンを続けられたらいいなと思っていたので、早速紹介してもらい、今日、私がチェロ弾きのMさんと練習するのにあわせてうちに遊びにきてもらいました。
そしていろいろ話を聞いてみると、絃楽器職人になりたくて、そのためにはフランス語が出来たほうがいいということで、高校から一人でフランスにやってきて、高校時代はコンセルヴァトワールに通ってヴァイオリンを学びつつ、卒業後は絃楽器職人のための学校に通って、今年からリールのこのお店で働いているとのこと。
ヴァイオリンが弾けて、でも絃楽器職人になりたくて、中学卒業後に海外に行って…って、映画「耳をすませば」の天沢聖司くん そのまんまみたいな経歴で、そんな人に「歌えよ。知ってる曲だからさ。」とか言われたらもうキュン死にしそう! とか一人で勝手に妄想していました。ごめんなさい。
せっかくなので、クリスマス前にうちでやる音楽会で何か弾いてください、とお願いしたら、一人よりも合奏のほうがいいとおっしゃるので、そんなこともあろうかとあらかじめ考えておいた、ハイドンのピアノトリオ(Hob. XV/25の第二楽章)をチェロのMさんと一緒にやりましょうとお願いしたのでした。