2013-01-08 [長年日記]

_ [Music][Conservatoire] コンセルヴァトワールのレッスン 9 / La 9ème leçon au conservatoire

9回目のレッスンは、前回のレッスンから冬休みを挟んで3週間ぶりです。 毎日けっこうたくさん練習はしていたけれど、前半はあまりツェルニーとスカルラッティを弾いていなかったのがちょっと心配。

レッスンの始めに、先生に「今日は何から弾こうか?」と聞かれて、子供Hの返事はまさかの「バルトーク!」。 これまで見てもらう時間がなくて、たぶん先生もすでに課題に出したことを忘れていたであろう、バルトーク「子供のために」の1巻の31番を弾くことになりました。

この曲には、こんな短い詩が添えられています。

星よ 星よ 明るく かがやいておくれ
あわれな わかもののために
道を てらしておくれ
恋人の家に たどりつけるように

実はこの曲は子供Hのお気に入りで、その詩を読んだ子供Hの解釈によると、この曲は「バスに乗って好きな子のおうちに行って、最後に花束を渡すのー」だそうな。 そういえば、先日彼女がうちに遊びにきたときに、彼女のために弾いていました。やるねー。

でもそんな思い入れが強すぎるせいか、右手のポルタートの旋律がレガートすぎるので、一音一音柔らかく音を切るように注意され、右手は一つの指だけで弾きながら左手の伴奏はレガートで弾いて、右と左のアーティキュレーションの対比をはっきり出すように言われました。 あとは時々出てくる左手のアルペジオはもうちょっと速く入れるようにと。

つづいて、本来の冬休みの宿題だったモーツァルトのValse Favorite。 冬休みの最初にすごく苦労して弾いていたので、一度楽器から離れて時間を取って、何度か繰り返される旋律の指番号をちゃんと自分で書き込んで、思いつきで適当な指使いで弾かないようにしたら、弾けるようになってきた曲です。 練習の甲斐あって、特に中間部の "très léger et non legato" の部分をスタッカート気味に軽やかに弾いたのを先生に褒めてもらえました。 左手の伴奏の2拍目と3拍目が重たいのをもっと軽やかに弾くようにと、元旦のウィーンフィルのニューイヤーコンサートは聴いた? あんな風にワルツを弾くんだよ、と言われました。 また、中間部の軽やかな部分も、指だけで無理やり弾くのではなく、手首を使って(逆に腕全体を動かすのでもなく)跳ねるように弾くようにと。

そして、プロコフィエフのHistoriette。 冬休みの間、左手はpで伴奏しつつ右手はmpで旋律を弾く、そしてそれが途中で交代する、という左右のバランスに苦労しつつ、なんとなくやりたいことが聴こえるようになってきたかな?という感じ。 先生は、伴奏部分を前腕を使って弾くようにと、やって見せたり子供Hの手を取ったりしながら教えてくれたけれど、もうちょっと時間がかかりそう。 でも、こうやって毎回レッスンで新しい技術的な課題に取り組んで、少しずついろんな表現の引き出しが増えていくといいね。

今週はここで時間切れ。心配だったツェルニーとスカルラッティは来週にやることになりました。

さて、冬休み前に「歌とリズム」の先生が、子供Hはもうちゃんと楽譜も読めるし、上のクラスに行ったほうがいいかも? と言っていたので、今日の「歌とリズム」の授業の後で今後どうするか相談しに行きました。 今と別の曜日・時間になるとちょっと通うのが大変なので来年度からでもいいかなとも思いつつ、でも子供Hは「難しい授業の方がいい」と言っているし、とりあえず近いうちに上のクラスの授業に試しに参加させてもらうことになりました。


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