今日は、去年も行ったコンセルヴァトワールの学校開放の日でした。 まずは朝早くから、子供Aが「音楽の目覚め」の授業の見学に行きました。年長クラス向けの授業なので子供Aが行けるのは再来年ですが、横で見ていて楽しかったようです。
続いて、大ホールでTuttiと題していろんな楽器の演奏に触れるプログラムに行きました。 いきなりピアノとドラムのジャズで、続いてチェンバロ、フラウト・トラヴェルソ、リコーダーの古楽アンサンブル、さらにヴィオール、とけっこうマニアックで面白かった。 その後はピアノとか弦楽四重奏とか、木管、金管など。 管楽器のところで、(ドイツ楽器の)ファゴットではなく(フランス楽器の)バソンだったのはさすがフランスですね。
お昼休みを挟んで午後からは、古楽器の室内楽のお部屋に行きました。 演奏の合間に、木のフラウト・トラヴェルソを手にとってみてと言われたので、構えるふりをしたら、試してみていいですよと言われましたが、私は縦笛は吹けても横笛は吹けないのでゆうなにバトンタッチ。 すると、柔らかい音色でいい音が出たので、すかさず「どう、こんな楽器欲しくない? プラ管のレプリカなら安く買えるよ!」とゆうなに聞いてみたけれど、「いらない。これ以上やること増やさんといて」とあっさり断られました。がっかり。
最後に、フルートアンサンブルのお部屋に。 まだ始めたばかりの子も、頭部管だけ持って、頭部管の端をあけたりとじたり、さらにそれでポルタメントにしたりして、そこに先生が普通のフルートで旋律をのせてアンサンブルをしたりして、とても楽しそうでした。
こうやって、いろんな年齢の子供たちがいろんな楽器をやっているのを見て、子供たちが刺激を受けてくれたらいいなぁと思うけれど、やっぱり合計4時間くらいずっと聴いていたら疲れちゃったみたい。 でも、ゆうなも刺激を受けていたみたいだし、今年も来てよかったと思います。
明明後日からリールのオペラ座で始まる、ヤナーチェクのオペラ「イェヌーファ」のゲネプロの招待券をいただいて、観に行ってきました。 人生、初オペラ、そして初ゲネプロです!
ストーリーは結構すさまじいものがありましたが、全編を通じてほぼ絶え間なく音楽が流れるこのオペラは見応えたっぷりでした。 途中、テーブルクロスを引っ張るシーンがあって、テーブルの上に乗っていたパンが転がって、もう少しでオーケストラピットに転落するぎりぎりで止まった時は、客席中に緊張が走りました。いやー、落ちなくて本当に良かった。 もし落ちていたら、場所的にチェロを直撃していた気がします。。。
ところで、私にとってのヤナーチェクの音楽との出会いは、映画「存在の耐えられない軽さ」で何度となく流れるメランコリックな旋律に心を打たれたのが最初のはず。 その後、この映画の原作の文庫本(日本語訳)を買ったり、ヤナーチェクのピアノ曲の楽譜を買ったりしたけれど、どちらも日本に置いてきてしまったので、次に日本に行ったときに持って帰ってこようかな。