2013-11-05 [長年日記]

_ [Music][Conservatoire] コンセルヴァトワールのレッスン 35 / La 35ème leçon au conservatoire

前回のレッスンからバカンスを挟んで三週間、35回目のレッスンです。

今日も、レッスンの最初は先生は席を外していて、インターンの先生と二人でレッスンがスタート。

「今日は何から弾く?」「プロコフィエフの『夜』! 暗譜で弾けるよ!」「おー、そうか、じゃあやろう!」というやりとりをして、まずは通して弾きました。 ときときテンポが一定じゃなかったり、特にミスしたあとで焦って加速したりはあったけれど、まずは「バカンスの間によく頑張ったね、ずっとよくなったよ!」と言ってもらえました。 その後、一応暗譜はできているけれどフレーズの切れ目で音を探している感じだねとか、右手はもうちょっと歌えるんじゃないかなとか、中間部で裏拍から拍頭にかけてのレガートの連続するとことは、レガートの終わりの拍頭で少し小さくしてみようとか、いろいろ指示をもらっているところで、先生もやってきました。

後半で冒頭のテーマが戻ってくるところで、離れたベースの音が2小節タイになっているところで、子供Hは音が濁るのを避けるのを優先して、途中でややペダルを緩めて弾こうとしていたけれど、完全にペダルをコントロールできるほど体が大きくなく、しかも普段と違うピアノでは難易度が高すぎたので、「ここは2小節ずっとペダルを踏んで、音の濁りがあまり気にならないように2拍目以降の左手は小さく弾こう」と言われました。

終わりの方で、"più p"(さらにピアノで)の指示のところでガツガツ弾いていたので、「そこのニュアンス(強弱)はどうだったかな?」と突っ込まれていました。 そして、一番最後のコーダで「ここは遅くしたいのか、それとも音を探して遅くなっているだけなのか、分からない。遅くしたいの?」と聞かれて、「いいえ」と答えていましたが、私はてっきり遅くしたいんだと思っていたよ。。。

最後にもう一度通して弾いたのですが、ゆうなによると、時々先生同士で「お、今のところいいね」みたいな感じでアイコンタクトをしていたそうです。

そして、来月に先生のクラスの発表会があるので、この曲がきれいだしこれを弾くのがいいんじゃないかな、と言われました。 とはいえ、あと一月ずっとこの曲のレッスンが続くとは思えないので、それまでちゃんとこの曲を温めつづけていられるか心配です。

さて、続いてグリンカのマズルカ。 バカンスの後半は、プロコフィエフの「夜」は一日に何度も弾いていたけれど、マズルカはそれほどは弾いていなかったような気がして、ちょっと心配していました。 まずは通して弾いた結果、以前よりもいろいろと気をつけながら弾いているのは分かるけれど、ペダルの上げ方が不十分で音が濁ったり、暗譜がとんだり、といった感じでした。 聴いている先生の表情も、何だかいつもより険しかったような気もしますが、それでも、まあ置いておこうとなりました。 この曲をすでに何週間もレッスンでやっていたし、いまの体格ではあまり繊細なペダルのコントロールの練習に時間を費やすのも効率が悪いし、とかそういう理由なんじゃないかしら。

そして、その代わりに新しい曲をということで、先生が選んだのはLajos Pappという1935年ハンガリー生まれの現代作曲家の水族館という3曲の組曲です(こんな曲→1曲目「熱帯の暗い水」2曲目「ミジンコ」と3曲目「カニ」)。 いきなり全音階が上昇していく不思議な雰囲気で始まる曲で、子供Hはきっとこういう曲も好きなんじゃないかな。

さて、一応マズルカは「置いておこう」になったので、帰りにエクレアを二つ買って、夕食後に家族みんなで食べました。ごちそうさま!


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