前回のレッスンから一週間、36回目のレッスンです。
今日は、先生が横で見守りながら、インターンの先生がレッスンをしてくれました。
「今日は何から弾く?」「水族館! 『ミジンコ』は暗譜で弾けるよ!」というやりとで、L. Pappの水族館を弾き始めました。 まずは一曲目の「熱帯の暗い水」、独特な響きの現代曲を楽しそうに弾いているのを見て、先生二人とも嬉しそうな笑顔です。 まずは「いいねー」と言われたあと、こまかな強弱のニュアンスを一つ一つ丁寧に確認していきました。 2小節目で、手を交差させて左手だけppで弾くところは、遠くで鳴っているような感じで弾こうとか、アクセントのついた音をしっかり強調して弾くようにとか。 ペダルをたっぷり踏んで高音部の響きが美しい曲なのに、高音部の調律がけっこう悲惨だったのが残念。
つづいて二曲目の「ミジンコ」。はっきりしたリズムで音が飛び跳ねる曲で、オクターブがまだ届かない子供Hは、一部の音を代わりに左手で弾いたりして、むしろ大人が弾くよりも難易度の高い弾き方をしていますが、とりあえずこれも引き通しました。 本人は暗譜していると言っても、楽譜にあるいろいろな発想記号がないがしろな平板な感じの演奏だったので、一つずつ「Allegroはどういう意味?」「giocosoはどういう意味?」と聞かれて、じゃあちゃんとそう弾こうと言われました。 そして、もっと乾いた響きで!(フランス語ではplus sec!なんだけれどこういう訳でいいのかなぁ)、もっと強く!と言われ、繰り返し練習していました。 でも、やっぱりまだそういう弾き方は体格的に?あまりできなさそう。
そして、三曲目の「カニ」。 家で弾いているときよりも堂々と弾いているのは気のせいかしら。 三連符から二連符に変わるところで、テンポを保ったまま音が遅くなる感じを正確に弾くようにまず言われ、その後、合計四回出てくる左右それぞれ一オクターブの和音のアルペジオを、両手とも準備してから、一気にできるだけ速く弾く練習をしました。 あとは、ペダリングがややいい加減で音が濁ってしまっているところで、ちゃんと音を切るように言われました。
水族館の三曲が終わったところで、先生から「プロコフィエフもあるよ」というツッコミが入って、次はプロコフィエフの「夜」。 インターンの先生から、「先週よりもずっとよくなったね。中間部のアクセントの感じもすごくいい」と言われました。 ただ、冒頭が小さい音で始めようとしすぎでへろへろな感じだったので、そこはちゃんと音を出すように言われました。 最後のpで静かに跳躍するところは、ペダルを使って音をつなげる? それとも切る? と先生同士で相談していましたが、切るほうがいい、という結論だったかな。私もその方が好き。
先生のクラスの発表会までまだ一ヶ月ありますが、元々の予定だったプロコフィエフの夜だけじゃなく、水族館も弾いたらいいんじゃないかなと先生に言われました。 今度の発表会は、もう二年目だし、先生もそれなりのレベルを子供Hに求めていそうな気がします。 なので、これから一ヶ月は、ひたすらこの二つの曲をくりかえしみっちりやるのかなと思ったら、それはそれとしてもう一曲やろうという展開に。
インターンの先生が、「この曲はどうかな? 手がまだ小さくて厳しいかな?」と先生と相談しつつ、子供Hに楽譜を見せながら「この和音は届く? じゃあこっちは?」と確認して、そうやって決まったのが、チャイコフスキーの「子供のアルバム Op. 39」から、21曲目の「甘い夢」。 タイトルのとおり、甘い三拍子の旋律の美しい曲です。 今回はインターンの先生が弾いてくれました。 先生に「チャイコフスキーは知っている?」と聞かれて、子供Hは元気に「はい!」と答えていましたが、それは私が最近チェロ弾きの友人と「ロココの主題による変奏曲」を練習しているからだったり。
レッスンの後は、子供たちのフルートの発表会と、久しぶりの「火曜コンサート」でフルートとギターの演奏会。 火曜コンサートは、残念ながら子供たちが疲れきっていて最初の三曲だけしか聴けませんでしたが、フルートとギターが好きなゆうなも一緒に聴けて楽しんでいたみたい。