前回の発表会から七ヶ月ぶり、子供Hにとっては3回目となる、コンセルヴァトワールのピアノの先生のクラスの発表会です。
同じ日に小学校の音楽のクラスの発表会も重なったので、放課後にまずコンセルヴァトワールに行ってリハーサル、学校に戻って学校でリハーサル、学校で本番、またコンセルヴァトワールに行って本番、という慌ただしスケジュールになりました。
学校での発表会では、「マリンバのソロをやるの!」と言っていたから、一人だけ旋律を担当するとかかと思ったら、曲の冒頭で本当に一人だけで弾いていました。緊張とかしなかったのかな。 そして、そのあとで急いでコンセルヴァトワールに行くと、何とか発表会の開始にぎりぎり間に合って、おかげで全部のプログラムを聴くことができました。
子供Hが弾いたのは、最近ずっとやっている、パップの水族館から3曲と、プロコフィエフの「夜」(演奏の動画)。 まず水族館から弾き始めると、聴きに来ている人たちが「この変わった曲は一体何だ?」という感じでわらわらとプログラムを開いたのが面白かった。 曲間の合間もちゃんと次の曲に気分を切り替えている感じでよかった。 水族館の3曲を弾き終えたところで、誰かが(たぶん先生?)拍手をしはじめたので、子供Hもいったん立ってお辞儀。 つづいて、プロコフィエフの「夜」も弾いて、もう一度深々とお辞儀。 ニコニコ上機嫌で私達の席のところまで戻ってきて、聴きに来ている人たちが微笑ましく見てくれていました。 まだまだ不安定ではあるけれど、自分なりに音楽を考えて、集中してそれを表現しようとするようになったように思います。
さて、今年の9月から同じ先生のクラスに、去年子供Hが入学した時の学年である「第一課程第二学年」の女の子の生徒がやってきたので、子供Hはもはや先生のクラスで「一番新入り」ではありません。 しかも彼女が弾いたのは、子供Hも去年末から今年初めにかけて弾いていたプロコフィエフのHistorietteで、とても素敵に弾いていました。
また、これまでの発表会では見たことがない生徒が何人か増えていて、そのうちの一人のまだ10代前半っぽい女の子の弾いた、アルベニスの組曲「エスパーニャ」の「マラゲーニャ」がとても素晴らしかった。 もちろん技術的にはまだまだ発展途上だけれど、ただの上昇音型とかでも間のとり方とか強弱のニュアンスとかのセンスがすごくよかった。
以前からいる10代前半の男の子と女の子の演奏も良くて、特にこの9月から第二課程になった女の子の方は、前回はやや不安定な感じだったけれど、一気に上手になったように感じました。 子供Hもいつか彼女みたいにぐんと伸びる時が来るのかしら。
少し上の学年に上手な子がいて、そして少し下にも上手な子が入ってきて、これからさらに刺激を受けながら成長していってくれたらいいな。