2014-01-07 [長年日記]

_ [Music][Conservatoire] コンセルヴァトワールのレッスン 41(とチェロのレッスン) / La 41ème leçon au conservatoire (et la leçon de violoncelle)

今日は有給を取って、特別篇でチェロのレッスンの見学から。

最近はチェリストのMさんとチャイコフスキーのロココの主題による変奏曲を演奏しているのですが、私もその曲をもっと学びたいと思って、彼女がその曲を先生とのレッスンでやる時に見学させてもらうことにしました。

チェロのレッスンを見学したのは初めての機会ですが、生徒と先生が向かいあって座って、目の前で弾いて見せてくれるので、ものすごく分かりやすそう。

まずは彼女が最初から最後まで一気にチェロだけで弾きました。相変わらずすごい集中力だし、日をあけて聴くたびに上手くなっています。 私も、いつも合奏しながら聴いている時よりも集中してチェロの音だけを聴くことができるので、間合いのとり方とか、ニュアンスとか音の表情とか、楽譜を追いながら感じとっていました。

先生の指示は、第4変奏(フィッツェンハーゲン版での順番)はもっと優雅な踊りみたいに(と言って踊ってみせる)とか、ゆっくりな第3変奏や第5変奏の終わりからカデンツァにかけての部分はもっともっと長いフレーズを弾くつもりでとか、テーマは "Moderato semplice" とあるように大げさにではなくシンプルに弾こうとか、すごく分かりやすくて、かつ的確でした。

彼女から、いい先生だというのを何度も聞かされていたのですが、本当に素晴らしいレッスンで、私にとってもすごく勉強になりましたし、この曲のピアノ伴奏でできることはもっともっとたくさんあるんだと改めて感じました。

つづいて、いつものように子供Hのピアノのレッスン。 去年の終わりのレッスンから冬休みを挟んで三週間ぶり、41回目のレッスンです。

レッスンの始めに、インターンの先生が、「(ゆうなの)クリスマスカードをいろんな人に見せまくっているけれど、大人気だよ!」と言っていました。 へへへ、ありがとうございます。

最初に弾いたのは、マルティヌーの「おとぎ話」。 この曲は、楽譜に一箇所、臨時記号のつけ忘れに思える箇所があって、他の楽譜を確認したくて、楽譜に書いてある曲名のフランス語からスタートして調べまわって、"Loutky"(操り人形)という曲集の第1巻にあるというのが分かって、幸いコンセルヴァトワール近くの楽譜屋さんにその曲集の楽譜があったので、確認することができました。 やっぱり臨時記号のつけ忘れだったのですが、それはそれとして他にも手元の楽譜にある一部の音がなかったりしたので、作者自身による版がいくつかあるのかも。

それはさておき、子供Hの演奏は、ところどころリズムが不安定だったり、中間部のより速いトリオが全然速くなかったりはしましたが、綺麗な響きで弾いていました。 インターンの先生にも、譜読みが難しい曲だったけれど、このあいだの水族館みたいに最後まで響きを大事にして弾いたねと褒められました。

そして、メロディーの反響みたいなオクターブ離れた音形は、手が届かないのは分かるけれどスタッカートっぽくならないように、反響っぽくよりpで弾くように指摘されました。 また、トリオの前の部分は、はっきりクレッシェンドして、突然ppに、そしてソフトペダルで表情を変えるように、というわけでピアノの大蓋を開けて、ソフトペダルの動きを解説してくれました。 打鍵と同時か直後に踏むラウドペダルと違って、ソフトペダルは打鍵の前に踏むので、初めて両方のペダルを使う子供Hにとってはすごく難しそうですが、そのうち慣れるかな。 ソフトペダルを使いだすと、家のピアノが(音量しか変わらない)アップライトピアノではなく(音量も音色も変わる)グランドピアノで良かったと思いますが、そのうちソステヌートペダルも使うようになると、うちのピアノは2本しかペダルが無いので困りそうです。

続いて、カバレフスキーのエチュード。 まだ軽々と弾く感じではないけれど、それなりにニュアンスをつけながらしっかり弾いていて、こちらもまずは「いいね」と言ってもらえました。 でも、最後はちゃんとffで締めようとか、音階っぽくどんどん上がっていくところは親指がくぐるたびに手首がおおげさに動くのはよくないとか、タン! ターン!という感じのところはちゃんと音の長さを変えて弾くようにとか、指摘されました。

マルティヌーはまだもうしばらくかかりそうだけれど、カバレフスキーのエチュードは、頑張ったらひょっとしたら来週でおしまい&ケーキをゲット!になるかなぁ。 前回の曲選びのときに、先生が「他の楽譜は持ってきていない?」と聞いていたし、そろそろ次の巻(4A)を買っておいてもいいのかも。 4Aでも、易しめの曲は3Aと変わらないし、ショパンのワルツとか、(偽作でない)本当のベートーヴェンのソナチネとか、他にもいろいろいい曲がありそう。


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