子供Hがコンセルヴァトワールに入学した日から二年、子供Aもコンセルヴァトワールに入学しました。
子供Hは、第一課程の二年生としてピアノ科に試験で入学しましたが、今年の初めからヴァイオリンを習っている子供Aは、導入課程の絃楽器入門のクラスでの入学です。 導入課程は、この九月の時点で小学一年生(以上)の生徒が入ることができるのですが、今年五月の申し込みの日の時点で幼稚園の年中だった子供Aは、ちょうど幼稚園の先生から「来年度は小学一年生に飛び級させてもいいかと思っていて、一度外部の人(臨床心理士)に見てもらって意見を求めてみます」と言われている時で、申し込む際に「今は年中だけれど、来年度に小学一年生になるかもしれなくて、もしそうなったら導入課程の絃楽器入門のクラス、もしそうならなかったら、導入前課程の『ダンスと音楽の目ざめ』のクラスに応募します」というややこしいお願いしました。
そして、申し込みの数日後に、幼稚園の先生に「臨床心理士も問題ないと言っているので、飛び級することができますがどうしますか?」と言われました。 まわりのフランス人家族の意見を聞いてみたら賛否両論ではありましたが、子供A本人が「小学校に行きたい!」とノリノリだったこともあり、飛び級をすることにしました。
とは言え、導入課程の絃楽器入門のクラスはとても人気のあるクラスで、導入前課程の「ダンスと音楽の目ざめ」に行った生徒が優先で、空きがあったらそうでない生徒も入ることができると聞いていました。 なので、子供Aの場合、飛び級をしたら年長から入ることができる導入前課程には入りようがないわけで、飛び級をしたからといって絃楽器入門のクラスに入ることができるのか心配でしたが、六月末に発表された入学者リストに無事に名前がありました。
そして、今日が絃楽器入門の最初の授業の日で、先生が生徒の希望を聞きながら、どの生徒がどの楽器を学ぶのか決まる日です。 その結果、ヴァイオリンが九人で子供Aもその中の一人、チェロが五人、コントラバスが四人と、いい感じのバランスになりました。 今日の授業にヴァイオリンを持ってきていたのは子供Aともう一人いて、あともう一人すでにヴァイオリンを習っている生徒がいるみたいでした。
先生とすこしお話ししたときに、「この子はすでにヴァイオリンを弾いていますよね? 一人ずつ楽器を持たせた時に、この子は綺麗に弓を持っていたから」と言われ、今日の最初の授業に向けてテンション高く練習をしてきた子供Aの頑張りが報われた気がしました。 あと、「絃楽器のレッスンは親も見学できますか?」とダメ元で聞いたら、「そうすることのメリットも分かるけれど、今年は四人のグループレッスンなので、それを許可すると大人数になりすぎるおそれもあるので、当面は子供だけでのレッスンを考えています」と言われました。 ですよねー。なので、日々の練習で感じたことや疑問などは、連絡帳みたいな形で先生とやりとりできたらいいかなと考えています。
それにしても、本当にいいヴァイオリンの先生みたいで良かった。 今の子供Aのヴァイオリンの先生を始めとして、いろいろな人たちのおかげで、子供Hに続いて子供Aも素晴らしい環境で音楽を学ぶことができることに、心から感謝しています。