先月に、子供Aが導入課程の絃楽器入門のクラスでコンセルヴァトワールに入学し、45分の全員でのソルフェージュの授業と、45分のヴァイオリンの生徒だけのグループレッスンが始まりました。
すると、初回のグループレッスンの終りに先生に呼び止められて、「A君は第一課程の生徒と同じくらいに弾けるようなので、今のグループレッスンは続けながら、それとは別に私と個人レッスンをしませんか?」と提案されました。 こんな風に、生徒一人一人にあわせてとても柔軟に対応してくれるのがリールのコンセルヴァトワールの素晴らしいところで、もちろんよろこんでお受けしました。
昨日がその個人レッスンの初回で、私も横で聞かせてもらえたりするかな?と期待しながら子供Aを連れて行ったら、「子供だけでレッスンをしたいのですが、かまいませんか?」と言われて、「はい…」と退散しました。
そして今日、二回目のグループレッスンの終りに、昨日の個人レッスンがどうだっか先生に聞いてみると、「A君はちゃんと弾けているので、このまま個人レッスンを続けましょう」と言われてほっとしました。
グループレッスンではStepping Stonesという26曲入った簡単な曲集をやることになっているのですが、それの20曲目から26曲目までの計7曲が個人レッスンでの課題で、まず音名を声に出して読んで、次にヴァイオリンで弾くようにと。 どれもとても短い曲とは言え、いきなり7曲も課題で大丈夫かしらと思ったけれど、本人はやる気に燃えているみたいなので全然問題なさそう。
それに加えて、Maurice Hauchardの"Gammes et arpeges"、Charles Danclaの"36 études mélodiques et très faciles - op.84"、Otakar Ševčíkの"Op.1 - part 1 - méthode technique du violon"の三つの楽譜を買ってくるように言われました。 個人レッスンの方は、もはや「楽しくヴァイオリンを弾いてみましょう!」みたいな雰囲気じゃなさそうで、とても楽しみです。
具体的なレッスンの様子を子供Aから聞き出そうとしても、なかなかよく分からないことが多いけれど、寝る前に急に思い出したように語りだしてくれて、それによると絃楽器入門の全員でのソルフェージュの時間に、みんなの前でバッハのメヌエット(BWV Anh.116)を弾いて、みんなが手でリズムを取ってくれたらしい。 いい環境でヴァイオリンを学ぶことができて、子供A自身も幸せそうで何よりです。