2013-12-22 [長年日記]

_ [Music] 第3回自宅音楽会 / La 3ème fête de la musique à la maison

今日は久しぶりの自宅音楽会でした。 「第1回ホームコンサート」の記事では、「一ヶ月か二ヶ月に一度くらいのペースでゆるく開催できればいいな」とか書いていますが、ちょうどその頃から、子供たちのピアノの先生の発表会の頻度が二ヶ月に一度くらいに増えたこともあり、随分と久しぶりの開催になりました。

実は、ちょうど一週間前がその子供たちのピアノの先生の発表会だったのですが、私が最近一緒に練習しているチェリストのMさんが、学生オーケストラの演奏会のため参加できなかったので、じゃあ、日をあらためてうちで音楽会をやれば参加できるよね!というのが今回のきっかけです。

今までの自宅音楽会では、どちらかというと弾く人とその家族を招くというスタイルでしたが、今回は子供に音楽を触れさせたい家族に積極的に声をかけることにして、子供Aの幼稚園のお友達や、子供Hの幼稚園時代の友達でヴァイオリンをやりたい女の子にも来てもらいました。 その分、演奏者が足りないかも?と心配しましたが、子供たちのピアノの先生も弾いてくださったり、子供Aの同級生のお母さんもピアノを弾いてくれたりしたおかげで、今回も賑やかな音楽会になりました。

主な曲目はこんな感じ。クリスマスの時期の音楽会なので、最初と最後はクリスマスっぽい曲にしてみました。

  • F. Liszt 連弾曲集「クリスマス・ツリー」から「神の御子は今宵しも」(か)
  • A. Caplet 連弾曲集 "Un tas de petites choses" より「小さなスロバキア舞曲」(子供A)
  • J. Haydn ピアノトリオ Hob. 25から第二楽章
  • P. Tchaikovsky 甘い夢(子供H)
  • D-E. Inghelbrecht ピアノ連弾曲集Nursery(子供部屋)より "J'ai descendu dans mon jardin"(子供H, か)
  • Tombaï(子供A, 子供H, ゆ, か)
  • W. A. Mozart キラキラ星変奏曲
  • P. Tchaikovsky ロココの主題による変奏曲(か)
  • B. Bartók ルーマニア民俗舞曲から「棒踊り」
  • 連弾「ジングルベル」(か)

ハイドンのピアノトリオは、先日知り合った絃楽器職人のKさんがヴァイオリンを弾いてくれました。 合わせ練習をする時間が事前にとれなかったので、当日の開始前に「公開リハーサル」状態だったのですが、今回参加した子供たちも初めてこんなに間近でヴァイオリンやチェロを見て興味深そうでした。

私にとってのメインイベントは、チャイコフスキーの(チェロとオーケストラのための)ロココの主題による変奏曲のピアノ伴奏でした。苦手意識のある箇所で案の定プチ・パニックが起きたりはしましたが、まあ何とか弾きました。 この曲はまだもうしばらく続ける予定なので、次の機会に向けてさらに練習をしておきます。

子供Aの友達のお母さんは、フランスの歌のピアノ伴奏をしたり、バルトークのルーマニア民俗舞曲を弾いたりしてくれました。 特にバルトークがすごく雰囲気のある演奏で、「最近、ピアノを弾いていないのよ」とおっしゃっていましたが、次に音楽会をやるときも是非弾いてほしいなぁ。

Tombaïというのは、子供Hの学校の音楽の発表会で、音楽クラスの子供達が合奏した曲で、私達もその場にある楽器で全員合奏しながら、輪唱のように各楽器でメロディーを演奏してみよう!という無茶な企画でしたが、もうちょっと事前に打ち合わせをするなり、ちゃんと各パートの譜面をきっちり作りこむなりしたほうが良かったと反省。

今回は、「子供が音楽に触れる機会を提供する」というのが大きな目的の一つだったので、そういう意味ではそれなりにうまくいったのかなと思います。 一方で、元々の目的である「演奏する人に発表の機会を提供する」という点では、子供が小さかったり、じっと静かに聴くのに慣れていなかったりで、集中できる環境で演奏できたわけではありません。 この両方の目的を同時に満たすのはやっぱり難しく、前者を優先するなら、もっとプログラムの構成を考えてそれにあわせて演奏者を探す必要がありますし、後者を優先するなら、あまり静かにできない子供は来られなくなってしまいます。

でもまあ、うちでやれることはこれくらいが精一杯だし、ちょっと騒がしかったのも「いかなる環境でも集中して自分の演奏をする!」ためのトレーニングだということで。


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